祝ご成人!レジェンド・アーティストたちの、二十歳のころを振り返ります!
今日1/10(月)は成人の日。新成人の皆様、おめでとうございます!!
そこで、この3連休でお誕生日を迎えたレジェンド・アーティストたちの、二十歳のころを振り返ってみたいと思います。
①デヴィッド・ボウイ
まずは1/8がお誕生日だった、英国が誇るスーパースター、デヴィッド・ボウイ。今年は生誕75周年となります。
1947年生まれの彼は、ちょうどハタチの1967年に、初のアルバム『デヴィッド・ボウイ』をリリースしています。これに先立つ17歳の時に、「デイヴィー・ジョーンズ・アンド・ザ・キング・ビーズ」の名義で、自身初のシングル「リザ・ジェーン」でレコーディング・アーティストとしてデビューしていますが、音楽の学習を本格的に始めたのはそのわずか3年ちょっと前、13歳のクリスマスにアルト・サックスを母親からもらったことがきっかけだったということで、それからあっという間にデビューに至ったというわけです。
Liza Jane
とは言えすぐにヒットしたかというとそんなことはなく、初のヒットは、22歳の時にリリースしたシングル「スペイス・オディティ」が全英5位を記録するまで待つこととなります。このヒットを受け同年リリースのアルバム『スペイス・オディティ』も全英17位、全米でも16位という成功をおさめ、70年代の快進撃につながっていきます。
Space Oddity (Official Video)
67年のアルバム『デヴィッド・ボウイ』は、現在では当時のシングル用の別ヴァージョンの音源などと合わせリイシューされており、音楽配信サービスで聴くことができます。
また、「デイヴィー・ジョーンズ・アンド・ザ・キング・ビーズ」の名義でリリースしたシングルの音源は、2014年リリースのCD3枚組ベスト『ナッシング・ハズ・チェンジド~オールタイム・グレイテスト・ヒッツ』で聴くことができます。ぜひ若き日のボウイを聴いてみてください!
生誕75周年を記念した公式プレイリストも公開中です!
②ジミー・ペイジ
1/9が誕生日だったのは、ジミー・ペイジ。1944年生まれで、レッド・ツェッペリンでのアルバム・デビューが25歳、ヤードバーズに(当初ベーシストとして)加入したのが22歳の時。その前年、1965年には自身の名義でシングル「She Just Satisfies」でメジャー・デビューしています。
She Just Satisfies
では彼がハタチだった1964年はというと、様々なアーティストのレコーディングにセッション・ギタリストとして参加していました。その数はあまりにも膨大で、本人も思い出すことができないとか。ミック・ジャガーとキース・リチャーズがマリアンヌ・フェイスフルに提供した「涙あふれて(As Tears Go By)」、ヴァン・モリソンが在籍していたゼムの初期のいくつかの作品、当時のイギリスで人気のあったシンガー、デイヴ・ベリーのヒット曲「クライング・ゲーム」、アメリカの女性シンガー、ブレンダ・リーがイギリスでレコーディングしてヒットさせた「イズ・イット・トルー」などなど、クレジットされていないながらも多くのプレイを残しています。
Marianne Faithfull - As Tears Go By (Official Lyric Video)
レッド・ツェッペリンはドラムのジョン・ボーナムの逝去をきっかけに、ジミー・ペイジ36歳の時に解散。まさに70年代のミュージック・シーンの歴史を作り、解散後も多くのミュージシャンに影響を与え続ける存在となりました。
レッド・ツェッペリンとしての最新ライヴ映像で63歳のジミー・ペイジの雄姿をチェック!
Led Zeppelin - Rock and Roll (Live at O2 Arena 2007) [Official Video]
③ドナルド・フェイゲン
成人式の今日1/10がお誕生日なのはドナルド・フェイゲン。1948年生まれです。
彼がスティーリー・ダンを結成したのは、1971年、23歳の時。盟友ウォルター・ベッカーとは、学生として通っていたニューヨークのバード・カレッジで19歳の時に出会いました。意気投合した彼らは一緒に音楽を作り始め、デモテープを音楽出版社に送っては断られる、ということになりますが、こうした活動の中で築いた人脈から、デビューへの道筋が整えられていきます。
このスティーリー・ダンとしてのデビュー前のデモ音源はCDでリリースされており、配信サービスでも一部聴くことができます。
Becker and Fagen - The Early Years
そして彼が22歳の夏、後にスティーリー・ダンの創設メンバーとなるギタリストのデニー・ディアスが出したバンドメンバー募集の広告に二人で応募、この3人がカリフォルニアに移って、スティーリー・ダンという形になっていきました。
スティーリー・ダンとしての活動は一旦1981年、彼が33歳の時に終了、翌年ソロ・デビュー作『ナイトフライ』がプラチナ認定の大ヒットとなります。
The Nightfly
④ロッド・スチュワート
もう一人、今日誕生日を迎えたのは、1945年生まれのロッド・スチュワート。15歳の時父親からクラシック・ギターをもらった彼の音楽キャリアのスタートは、17歳の時に始めたハーモニカの大道芸だったそう。やがて22歳でジェフ・ベック・グループ、24歳でフェイセズに加わりつつソロ・デビュー、と歩んでいきますが、ではハタチのころはどうしていたのでしょう。
18歳のころ、彼はサム・クックなどのR&Bに開眼、ハーモニカのスキルと天性の歌声をもってR&Bグループのディメンションに参加しますが、グループがR&Bシンガーのジミー・パウエルをサポートすることとなりボーカルのポジションを失ったことで、メンバーとうまくいかなくなり脱退。そんな時に、ブリティッシュ・ブルースのパイオニアともいえる、ロング・ジョン・ボルドリーに見いだされ、フーチー・クーチー・メンに加入、スティームパケットへと発展していきます。そして1965年、ロッドがハタチの時には、ローリング・ストーンズのサポートとしてイギリス・ツアーを敢行しました。
Can I Get A Witness (Lead Vocal: Rod Stewart)
翌年ロッドはスティームパケットを脱退、67年にジェフ・ベック・グループに加入することとなります。30歳の時にフェイセズは解散、渡米してアルバム『アトランティック・クロッシング』をリリースしソロ活動を本格化。「セイリング」が全英1位の大ヒット、翌年には「今夜きめよう」が全米8週連続1位と、スター街道を歩んでいきます。
Rod Stewart – Tonight's The Night (Gonna Be Alright) (Official Video)
2016年、71歳の時にはナイト爵位が授与され、「これ以上の栄誉はない」と喜びをあらわにしていました。
そして昨年には、実に31作目となるアルバム『ヘラクレスの涙』をリリース。「このアルバムはここ何年かの間で、私の最高のアルバムだと信じています」とコメントした自信作ですので、まだ聴いていなかったらチェックしてみてください!
ご紹介したハタチの頃の楽曲は、プレイリストでお聴きいただけます。
他のアーティストのハタチの頃の作品も含まれていますので、ぜひお楽しみください!
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