道島塾長の”VIVA! 80's” -vol.8- / 『スウィート・メロディーズ~ベスト・ラヴ・ソングス』
道島です。今週は番外編ということで、2006年以降の音楽に関して書かせていただきます。
今回は発売となったばかりのオムニバスCD『スウィート・メロディーズ~ベスト・ラヴ・ソングス』を取り上げます。コンピレーションCDは90年代から2000年代中盤までは、多くのヒット作があったものですが、デジタル配信が始まってからはなかなか難しくなりましたね。正直に言いますと、私は自ら選曲して、制作したコンピレーションCDを今までに記憶があるだけでも3枚しか出したことがありません。
ですが、今回はワーナーミュージックのここ15年の“美メロ・ラヴ・ソング”をテーマに1枚にまとめてみました。
2017.09.27 発売
¥2,000+税/WPCR-17896
世界で大ヒットした曲、日本だけで大ヒットした曲、あんまりヒットしなかったけど、やっぱり今聴いていただきたい曲が入っております。
まず、ブルーノ・マーズ関連で2曲「ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー」、「ナッシン・オン・ユー」が入っています。そしてクリーン・バンディットの「ロッカバイ」。この曲は国内盤としては日本初CD化です。さらに、チャーリー・プースの「ウィ・ドント・トーク・エニモア」。チャーリーはブルーノ、エドに続き、絶対にスターになると私が思っているアーティストです。なつかしいところでは、アルバムの最後を飾るメイレイの「永遠のハーモニー」。今年でリリースから、10年を迎えますが、今もテレビのBGMでよく耳にしますね。日本だけで大ヒットした曲と言えるでしょう。
さらに「バッド・デイ」。この曲は日本で大ヒットしましたが、2006年の全米年間No.1でもあります。日本のサブ・タイトルの“ついてない日の応援歌”は私が付けました。当時の宣伝課長の甲斐さんに「バッド・デイじゃ、ラジオじゃかからないから、なんとかして」と言われたからです。この曲の前に同じタイトルのR.E.M.の曲があったのですが、縁起が悪いと思われたからでしょうか、あまりかからなかったのですね。なので、本当は前向きな曲なんですよということをサブ・タイトルでアピールしたわけですね。2000年代はインターネット時代なので、勝手に邦題をつけるのが難しくなりました。あとから怒られたりするので。なので、ダニエル・パウターとマネージャーが来日したときは、すぐにサブ・タイトルの説明をした記憶があります。ダニエルはあっ、そうって感じでしたけどね。
先日、伊藤政則さんがまとめられた「遺言」を拝読しました。日本の洋楽の歴史がわかる名著ですが、70年代、80年代に活躍された先輩が少々うらやましくも感じられました。ディレクターの自由な発想がヒットに結び付いた時代ですね。
話が脱線しました。このアルバムに収録された10組を私が担当していました。同僚だった小野さん、藤原さんと後輩の大畑さんが担当されていたアーティストも収録されており、本当に1枚という形に出来て良かったなと思います。
1曲ずつ解説していると、終わらなそうなので、このくらいにします。あんまりヒットしなかった曲を語ると、それが一番面白いんですが、それはまた別の機会にお話しします(笑)。
「スウィート・メロディーズ~ベスト・ラヴ・ソングス」トレイラー映像
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