「ユー・アンド・アイ・ボース」MV制作秘話:バックスピンをしたかったけど、誰も僕を信じてくれなかった。
初のラヴ・ソング集『ラララ・ラヴ・ソングス』が好評のジェイソン・ムラーズ。今回は2003年リリースのデビュー・アルバム『ウェイティング・フォー・マイ・ロケット・トゥ・カム』からのセカンド・シングルとなった「ユー・アンド・アイ・ボース」のミュージック・ビデオの制作について語っています。
よし、「ユー・アンド・アイ・ボース」を見てみよう。
僕たちは銀行にいて…あれは仲間のビリーだ、ニワトリの格好をしている。
列に並んで… 僕の友達がどんどん登場するよ。
ドレッドヘアのビリー。
リジー・キャプランはカウンターの中で働いている。
このビデオのコンセプトは、僕が銀行の窓口係に恋をしていて、彼女をデートに誘おうとするんだけど、銀行の支店長が出てきて、僕が銀行で強盗か何かをやろうとしていると思い、すべてがうまくいかなくなる、というもの。
曲の内容や成り立ちとは全く関係ないビデオだけど、そこがミュージックビデオの楽しさでもあるね。演劇的な気まぐれ、みたいな。
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だから、僕はロマンティックになろうとしてたんだ。最高のスーツを着てね。
マネージャーはこのシーンに不満だったんだ。僕が持ってるこのメモなんだけど、紙が切れているんだよ。
書き方が悪いよね。
マネージャーは「誰が小道具の管理をしてるんだ」と言わんばかりだ。
ほら、あそこで「W」が切れてるでしょ。あの切れ端はどうしたんだろう?
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それで、僕らは突然歌に合わせて踊りだして、警報が鳴らされて、そして僕はこの銀行で繰り広げられるミュージカルの一部になったというわけ。
僕は前々から、歌って踊るミュージカルタイプのミュージックビデオを撮りたいと思ってたんだ。
言い換えると、ミュージックビデオは苦手でね。なぜなら、曲には特定のイメージが有るべきではないのに、それを植えつけるものだからね。
お、イアンとトカがいる。彼らは当時、僕のバンドだった。
このビデオは、映画のようにリアルな銀行強盗に見える作品になると思い描いていたんだ。で、ディレクターに依頼したとき、同じビジョンを持っているかどうかわからなかった。そうしたら、誰かがそのディレクターに懸念を抱いて、別のディレクターを連れてきたんだ。そのため一つの厨房にたくさんのコック長がいるような感じだったけど、全体としては、いい作品に仕上がったと思ているよ。
僕はバックスピンやブレイクダンスみたいなことをしたかったけど、誰も僕を信用してくれなくて、結局ただ横になって運ばれるんだ。警察の盾の上でカッコよくね。
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ここで車の上に叩きつけられる。本当に叩かれたんだ。僕は思ったよ、「君たちはホンモノの警官ではなく役者だろう?落ち着いてくれよ」てね。
警察官の衣装を着ると威信がうまれるのかな?
手錠が痛くて笑っちゃったよ。
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ビデオの中の、僕のお気に入りのシーンが出てくるよ。
そうここ、僕が刑務所にいて。上のベッドの囚人が編み物をしていて、それから歌い出すんだ。そこが一番好き。ああ、いいね。このビデオの好きなシーンだ。
彼を撮影しているときに、僕が彼に「ねえ、歌ってくれないかな?」って頼んで、いい気持ちだった。
僕はこのころジムに行ったことがなくて、このTシャツ姿がその証拠だね。
ジムに通い始めたのは、おそらくこのあと5、6年経ってからだよ。
でも、このビデオの中の僕はとても幸せそうで、自信に満ちているように見えるね。それに、銀行の窓口係は僕の努力に感心しているみたいだ。で二人は去っていく。おしまいw
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