エリック・クラプトン 『THE COMPLETE REPRISE STUDIO ALBUMS – VOLUME 1』 限定盤12枚組アナログ・ボックス、2022年9月30日発売

リプリーズ・レコードでの15年に渡る初期6作品のリマスター音源に「Pilgrim」未発表リミックスを含むレア音源をばかりを収録したLPを加えた豪華アナログ・ボックス・セット

「Born Under A Bad Sign」未発表バージョンが本日より公開


最も成功したアーティストであり、最も影響力を持つアーティストの一人であるエリック・クラプトンは、1983年にリプリーズ・レコードと契約して以降30年の間に数々の作品を世に送り出し、傑作を世に残して来た。今回発売となる限定盤12枚組アナログ・ボックス・セットは、リプリーズ時代にリリースした初期の6作品に加え、本ボックス・セット限定となるレア音源ばかりを収録したLPをフィーチャーしたもの。このレア音源アナログには、長きに渡りクラプトンと共作、プロデュースを務めてきたサイモン・クライミーによる「Pilgrim」の未発表リミックスを含む、この時期のレア音源が多数収録されている。


『THE COMPLETE REPRISE STUDIO ALBUMS – VOLUME I』は9月30日発売、現在先行予約を受付中である。本作では、『Money and Cigarettes』(1983)、『Behind the Sun』(1985)、『August』(1986)、『Journeyman』(1989)、『From the Cradle』(1994)、『Pilgrim』(1998)、という6つのスタジオ・アルバムが最新リマスター音源を収録した180グラム重量盤アナログとなって甦ることとなる。なお、『Money and Cigarettes』(1983)は1LP、それ以外の作品は2枚組LPとなっており、『Behind the Sun』と『August』は元々1枚のアナログとして発売されていたが、両アルバムとも、最大限の音質を引き出すために、片面の収録曲数を整えた2枚組3面アナログという形で発売となる。


本コレクションに収録の最後の1枚は『Rarities (1983-1998)』である。本作は、1983年から1998年の間に制作された8曲の楽曲が収録となる。その中には、「White Room」「Crossroads」のライヴ音源が含まれ、両曲とも1987年のシングル「Behind The Mask」のB面に収録されていた音源である。さらに別シングルのB面として収録された「Theme From A Movie That Never Happened (邦題: ムーヴィー・ザット・ネヴァー・ハプンド」のオーケストラ・ヴァージョンは、1998年にグラミー賞を受賞した楽曲「My Father’s Eyes」のシングルに収録されていたものである。アルバート・キングのカバー曲「Born Under A Bad Sign」(グラミー賞受賞アルバム『From The Cradle』からのアウトテイク)は、現在YouTubeで公開中である。


本コレクションに収録される楽曲全て、Gateway Masteringのボブ・ラドウィックがマスタリングを手掛け、Bernie Grundman Masteringのクリス・ベルマンによってアナログ盤のラッカーがカットされた音源となっている。


本コレクション『VOLUME I』は、15年の間にクラプトンが大きな成功を収めたスタジオ・アルバムを網羅した作品だ。偉大なるギタリストの8枚目のソロ・スタジオ・アルバムであり、アトランティック・レコードのレジェンドであるトム・ダウドが共同プロデュースを務めた『Money and Cigarettes』からコレクションは始まる。1983年に発売された同作は、アメリカとイギリスのアルバム・チャートでトップ20位にランクイン、アルバムから「I’ve Got A Rock ’n’ Roll Heart (邦題: ロックン・ロール・ハート)」がヒットした。


次作の『Behind the Sun』でクラプトンは、フィル・コリンズとタッグを組み、アルバムはイギリスのアルバム・チャートで8位を獲得。同作からは「Forever Man」、「She’s Waiting」などの楽曲がヒットし、アメリカではプラチナム・アルバムに認定された。クラプトンは、さらに次作の『August』もフィル・コリンズと一緒にアルバム制作を行った。同作は、アメリカでゴールド・アルバムに認定、「Miss You」「Tearing Us Apart」(ティナ・ターナーとのデュエット曲)、などのトップ10シングルや、シングル・チャート1位を記録した「It’s In The Way That You Use It (邦題: ギフト)」がアルバムに収録となっている。この楽曲はクラプトンとロビー・ロバートソンの共作によるもので、ダウドと共同プロデュースを行っている。楽曲は、ポール・ニューマンとトム・クルーズが出演した1986年の大ヒット映画『ハスラー2』で使用された。


続く1989年にリリースとなった『Journeyman』は、イギリスでアルバム・チャート2位を記録し、プラチナム・アルバムを獲得。さらには、カナダでプラチナム・アルバム認定、アルゼンチン、オーストラリア、フランス、日本、オランダ、ニュージーランド、スペイン、スウェーデン、スイスではゴールド・アルバムを獲得し、全世界で大きなヒットを巻き起こした。さらに本国アメリカでは、ダブル・プラチナムを獲得し、収録曲「Pretending」はビルボードのメインストリーム・ロック・チャートで1位を記録し、「Bad Love」はグラミー賞を受賞した。アメリカでは、本作から「Before You Accuse Me」(シングル・チャート9位)、「No Alibis」(シングル・チャート4位)の2曲がトップ10入りを果たした。


クラプトンの圧倒的な成功は止まらず、1992年にライヴ・アルバム『Unplugged』をリリース、さらに1994年に『From The Cradle』を発表した。ブルース・カバー・アルバムの『From The Cradle』では、ロバート・ジョンソン、ハウリン・ウルフ、マディ・ウォーターズ、フレディ・キングなど、クラプトンに大きな影響を与えたブルースマンたちの楽曲を披露し、アメリカではトリプル・プラチナムを獲得し、ビルボードのアルバム・チャートでは1位を記録した。さらにイギリスでもアルバム・チャートで1位を獲得し、本作はイギリスで唯一のナンバー・ワンを獲得したアルバムとなった。さらに、『From The Cradle』では、グラミー賞最優秀トラディショナル・ブルース・アルバム賞を勝ち取った。


『VOLUME I』収録のアルバム中で最後にリリースされた『Pilgrim』は、13枚目のソロ・スタジオ・アルバムとして、1998年にグラミー賞を受賞。20カ国以上でアルバム・チャートのトップ10に輝き、アメリカでは4位、イギリスでは3位に輝いている。クラプトンにとっても情熱の深い同作は、「My Father’s Eyes」「Circus」「Born In Time」(ボブ・ディランの楽曲)「Pilgrim」などのシングル・ヒットのおかげで、アメリカでプラチナム・アルバムを獲得している。


この秋、クラプトンは、ゲストにジミー・ヴォーンを迎え、アメリカでツアーを敢行する予定だ。ツアーは9月8日よりオハイオ州コロンバスから始まり、9月19日のニューヨーク市で最終日を迎える。チケットは現在発売中である。


また、2023年初頭には『The Complete Reprise Studio Albums – Volume 2』が発売される予定だ。同作は、2001年から2010年代にリリースされたリプリーズ・レコードでのスタジオ・アルバムのアナログ・ボックス・セットであり、この時代に制作されたレアな音源を含んだアナログ限定発売となる。



Photo by Jack English



【リリース情報】
エリック・クラプトン
『THE COMPLETE REPRISE STUDIO ALBUMS – VOLUME I』
輸入盤発売日:2022年9月30日


◆12枚組アナログ・ボックス・セット

Money and Cigarettes (1983)
“The Shape You’re In”
“Ain’t Going Down”
“I’ve Got A Rock ’n’ Roll Heart”
“Man Overboard”
“Pretty Girl”
“Man In Love”
“Crosscut Saw”
“Slow Down Linda”
“Crazy Country Hop”
“Everybody Oughta Make A Change”


Behind the Sun (1985)
“She’s Waiting”
“See What Love Can Do”
“Same Old Blues”
“Knock On Wood”
“Something’s Happening”
“Forever Man”
“It All Depends”
“Tangled In Love”
“Never Make You Cry”
“Just Like A Prisoner”
“Behind The Sun”


August (1986)
“It’s In The Way That You Use It”
“Run”
“Tearing Us Apart”
“Bad Influence”
“Walk Away”
“Hung Up On Your Love”
“Take A Chance”
“Hold On”
“Miss You”
“Holy Mother”
“Behind the Mask”


Journeyman (1989)
“Pretending”
“Anything For Your Love”
“Bad Love”
“Running On Faith”
“Hard Times”
“Hound Dog”
“No Alibis”
“Run So Far”
“Old Love”
“Breaking Point”
“Lead Me On”
“Before You Accuse Me”


From the Cradle (1994)
“Blues Before Sunrise”
“Third Degree”
“Reconsider Baby”
“Hoochie Coochie Man”
“Five Long Years
“I’m Tore Down”
“How Long Blues”
“Goin’ Away Baby”
“Blues Leave Me Alone”
“Sinner’s Prayer”
“Motherless Child”
“It Hurts Me Too”
“Someday After A While”
“Standin’ Round Crying”
“Driftin’”
“Groaning The Blues”


Pilgrim (1998)
“My Father’s Eyes”
“River Of Tears”
“Pilgrim”
“Broken Hearted”
“One Chance”
“Circus”
“Goin’ Down Slow”
“Fall Like Rain”
“Born In Time”
“Sick And Tired”
“Needs His Woman”
“She’s Gone”
“You Were There”
“Inside Of Me”


Rarities Vol. 1 (2022)
“Stone Free”
“Crossroads” – Live
“White Room” – Live
“Theme From A Movie That Never Happened” (Orchestral)
“Pilgrim” – Remix *
“32-20 Blues” – Live
“County Jail Blues” – Live
“Born Under A Bad Sign” *

* 未発表曲



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