90年代ブリティッシュ・ロックの記念碑的作品であり、彼らの最高傑作でもある『BRAVE』がスティーヴン・ウィルソンの最新リミックス &リマスターで復活!CD4枚&ブルーレイ1枚のボックス・セット!

英国のいぶし銀プログレッシヴ・ロック・バンド、マリリオン。現在も精力的にアルバムをリリースし、ツアーを行っている彼らが2017年10月、約23年振りとなる来日公演を実現させたことも記憶に新しい。ネオ・プログレッシヴ・ロック・シーンの代表格的存在として35年以上に亘り最前線に立ち続けている彼らの最高傑作が最新リマスター音源と未発表音源を含むライヴ楽曲を収録したデラックス・エディションで蘇った。

1994年2月にリリースされた通算7作目のスタジオ・アルバムであり、2代目ヴォーカリスト、スティーヴ・ホガース加入後3作目となるのが本作『ブレイヴ』。記憶喪失の少女が英国の高速道路M4が走る大きな吊り橋、セヴァーン橋で保護されるという実際の事件をヒントにした、ダークで広がりのあるコンセプト・アルバムは、現代英国の闇に斬り込んだ作風も含め、高い評価を集めた。CDで2枚組という大胆な長編抒情詩作品は、ここ日本でもファンの熱い支持を受け、彼らは1994年7月、バンドとして2回目となる来日公演を実現させたのだっ

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その後期マリリオンの最高傑作であり、90年代のプログレッシヴ・ロックの名盤でもある『ブレイヴ』の最新リマスターを手掛けるのは、キング・クリムゾンやイエス、ジェネシスらのリマスターや5.1サラウンド・ミックスなどで知られるスティーヴン・ウィルソン。本デラックス・エディションには、そのスティーヴン・ウィルソンによる2018年リミックスとデイヴ・ミーガンによるオリジナル・アルバム・ミックスの両方がCD1、CD2として収録されている。

さらにCD3と4には、1994年4月29

日、パリのLa Cigaleで行われたライヴからのハイライトを収録。マイケル・ハンターによって新たにリミックスされた本ライヴ音源には、『ブレイヴ』を完全再現したものをフィーチャー。この『ブレイブ』の完全再現ライヴ音源は、1996年発表のライヴ・アルバム『MADE AGAIN』に収録されているが、本作にはそれらに加え、「No One Can」、「Easter」、「Waiting To Happen」そして「Hooks In You」などを含む未発表音源9曲を追加収録!


またブルーレイには、スティーヴン・ウィルソンによるリミックスを96/24 LPCM ステレオと5.1ミックス、96/24 DTS HD 5.1ミックスで収録。そこに、アルバムからのシングルのプロモーション・ビデオクリップに加え、バンド・メンバーとオリジナル・プロデューサー

、デイヴ・ミーガンのインタビューやコンサート映像、アルバムのストーリーを映像化した『Brave Film』からのカットをフィーチャーした新たなドキュメンタリー作品『It All Began With The Bright Light』、さらにはボーナス・トラックとして、オリジナルのアナログ盤に収録されていた“物語の別エンディング”を描いた「The Great Escape - Spiral Remake Ending」も収められている。

デラックス・エディションに封入されている約60ページのブックレットは、『ブレイヴ』のレコーディング時に撮影された貴重な写真やメンバーのコメントを掲載した新規ライナー・ノーツ、アルバムのストーリーを理解する上で不可欠な歌詞などを掲載。音に負けない密度の濃い内容となっている。


『ブレイヴ』が発売されてから25年近くが経とうとしているが、ヴォーカルのスティーヴ・ホガース曰く、本作に対する理解と評化は着実に増え、また広がっているという。「じわじわと広がっている感じだね・・・時間をかけて伝説的な存在になっていくものがあるけど、『ブレイヴ』はそう呼ぶに相応しいものだと思う」 2018年の今、アルバムの舞台となったセヴァーン橋にM4はもう通っておらず、当時EU加盟前だった英国は、今離脱に揺れている。『ブレイヴ』制作時に存在していた社会の闇はその影を一層色濃くなっているのかも知れない。だからこそ、90年代最大の問題作と謳われたマリリオンの壮大な叙情詩は、現代の我々の心にも深く響いてくるだろう――。


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