オーティスのラスト・デイズが1枚のアルバムになって発売決定!
来る3月16日は、世界の音楽ファンにとって特別な日となる。1968年、50年前の同日不世出のソウル・シンガー、オーティス・レディングの「ドック・オブ・ザ・ベイ」が全米シングル・チャートのポップとR&Bの両部門でトップになったからだ。黒人のソウル・シンガーにとってそれは、それは、大きな勲章であった。しかしそのことをオーティス自身は知る由もない。なぜなら、前年の12月10日彼は飛行機事故によりこの世に別れを告げていたからだ。他のアーティストによる死後のナンバーワン・ヒットは数多くあるが、「ドック・オブ・ザ・ベイ」こそは、その最初の曲になったのだった。
ツアーの合間を縫って「ドック・オブ・ザ・ベイ」他その時点での「新曲」が録音されたのは12月6日と7日。レディングのホームグラウンド、メンフィスにあるスタックス・スタジオで行われた。事故死するわずか数日前の事だった。レディングの僚友スティーヴ・クロッパー(MG’s)はその夏サンフランシスコのソーサリートでレディングと共作した曲を“ニュ-・オーティス”の代名詞となるような曲に仕上げるべく奮闘した。レディングもそれに応え汗の飛び散らない稀代のソウル・バラード「ドック・オブ・ザ・ベイ」を歌ったのだった。
レディングの死後アトランティック・レコードはこれら新たに録音された数曲とそれ以前から存在した曲を編集したアルバムを矢継ぎ早にリリースした。死の直前にニュー・アルバム用に録音された曲は散り散りに分散されてしまった。今般ライノ・レコードは英国の名門リイシュー・レーベル、エイス・レコードのロジャー・アームストロングを監修に迎えこのオーティス・レディングのラスト・レコーディングだけを集めた“幻のニュー・アルバム”を完成させ5月23日に発売する(日本盤)。オーティスのラスト・デイズのドキュメント『ドック・オブ・ザ・ベイ・セッションズ』が50年後の今、一枚のアルバムとなって登場する。レーベルは勿論ヴォルトとなっている。
収録曲
DOCK OF THE BAY SESSIONS
1. “(Sittin’ On) The Dock Of The Bay”
2. “Think About It”*
3. “Hard To Handle”
4. “The Happy Song (Dum-Dum)”
5. “Love Man”
6. “Direct Me”
7. “I’ve Got Dreams To Remember”
8. “Champagne And Wine”*
9. “Pounds And Hundreds (LBS + 100S)”
10. “I’m A Changed Man”
11. “Gone Again”
12. “Amen”
*All Tracks In Mono Except “Think About It” And “Champagne And Wine”
【オーティス・レディング オフィシャルページ】
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