フランスから世界に羽ばたいた女性シンガー、ZAZ(ザーズ)ショウケースライブ@パリのオフィシャルレポート到着しました!

フランスから世界へと羽ばたいたシンガー、ZAZ(ザーズ)が、ここ日本でも来年1月に発売されるニューアルバム『PARIS』のリリースを記念し、11月15日にフランス・パリのMaison de la Radioでショーケースライブを行いました。現地から届いたオフィシャルレポートをご覧ください。~ZAZ live at Radio France 15 November 2014 <オフィシャル・レポート>~        
     エッフェル塔と向き合うようにセーヌ川に沿って立つラジオ局、ラジオ・フランス。ここでローカル・ラジオ局網、フランス・ブルの主催するZAZ(ザーズ)のコンサートが11月15日土曜日開催された。800人を収容する小箱の会場、ラジオ収録の為の劇場とあってか、客席の配置も音質も最高のライブ環境だった。予定を少し押した9時ころ、バンドのメンバーがひとり、また一人と現れ、最後にZAZが登場。開場から歓声が巻き起こった。「パリの空の下」が幕開け。ダブル・ベース、ギター、ドラムス、オーボエにピアノというアコースティックでシンプルな演奏に、ほぼアカペラのような感じでザーズの声が会場を満たした。「いつものパリ」「パリの手紙」「私の心のパリ」とパリへの思いを様々に歌い上げる往年のスタンダード・カヴァーを次つぎに歌うと、観客はブラボーの声援を送った。一般応募と招待による観客は、これらスタンダートを愛する老夫婦から小学生までと、驚くほど巾が広かった。最初は5人ほどだったバンド・メンバーに、それぞれの曲に合わせて、時にはアコーディオン、弦楽四重奏、男性ヴォーカリスト、黒人コーラス・グループなどが加わるという形での演奏だった。少々ハスキーでアルトな声、モダンなアレンジ、そして力強い表現が、スタンダードな曲に彼女らしさを与えていた。濃紺の膝だけのシンプルなドレスにブーツという着こなしは、その彼女の音楽性をなにげなく象徴しているように思えた。「パリ野郎」「パリジェンヌ」などは、ハーモニカや黒人男性コーラスをフューチャーし、非常にブルース色が強かった。また「二つの愛」などはラテン色が強烈、ビートに乗って情熱的にザーズが踊った。後半は黒いラメのイヴニング・ドレスに着替え登場、「私の心のパリ」を、ビッグ・バンドをバックに歌う所は圧巻だった。シャンソン、ジャズ、ブルース、ラテンなどアレンジは異なれど、どの曲も陽性で元気いっぱいなZAZの歌声があるからこそ魅力的に聞こえるのだ。地方文化を支えるラジオ局の主催のせいか、やけに若い家族連れが多く、フランスではこうやって音楽が次世代に引き継ぐのか、と感じさせられた。仏国民的音楽文化のど真ん中に、ZAZはいるのだ。(高野裕子)<SET LIST>1-Sous le ciel de Paris2-Paris sera toujours Paris3-Afternoon in Paris 4-Dans mon Paris version Swing Manouche 5-La complainte de la Butte 6-La romance de Paris7-Paris Canaille 8-Si 9-Eblouie par la nuit10-La parisienne11-A Paris12-Comme ci Comme ca13-J'ai deux Amours 14-Paris Chic, Paris Choc15-Dans mon Paris version Big Band 16-J'aime Paris au mois de mai17-Je veux 18: Champs Elysees 19:I love Paris ZAZのニュー・アルバム『PARIS~私のパリ』の国内盤は来年1月28日発売です!

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