60sガレージ・パンクを集めた画期的コンピレーション『ナゲッツ』の収録曲紹介【第8回】!

60sガレージ・パンク、サイケを集めたパティ・スミス・グループのレニー・ケイ選曲の画期的、歴史的コンピレーション『ナゲッツ』の日本盤初CDが好評発売中 (1600円+税)です。『オリジナル・ナゲッツ』のスピリットを継承した日本編集による『ナゲッツ Vol. 2』『ナゲッツ Vol. 3』も同時にリリース。その監修者である伊藤秀世さんは「随分と昔、レニー・ケイと会って話したとき、“Nuggets” を聴いて人生が変わった――くらいの、いささか大仰な賛辞を投げかけたら、そう言われたのは君で100人目だと笑って返された」とライナーノーツで書いています。その伊藤さんの曲解説をほんの少し・・・http://wmg.jp/artist/nuggets/7 And 7 Is / Love (Elektra EK-45605 / July 1966) Written by Arthur Lee, Produced by Jac Holzman
偶然にもロサンゼルスで出会った、共にメンフィス生まれのリーとニコルズとの黒人少年ふたりは、様々な方向性を模索しながら、1963年に、まず、アーサー・リー&ザ・L.A.G.s 名義の ‘The Ninth Wave’ (Capitol) を、また、1964年にはジ・アメリカン・アメリカン・フォー名義の ‘Luci Baines’ (Selma) を発表。1965年にマクリーンらと合体し、ラヴとしての本格的な活動を開始させ、1966年、‘My Little Red Book’(全米第52位)のデビュー・ヒットに続いて発射されたのが、この強力なセカンド・シングルであった。本A面曲は、第33位まで上昇した最大のヒット、なおかつ、アリス・クーパーやラモーンズ、ラッシュらによってもカヴァーがなされた大有名曲なれど、アルバム未収録であり、何よりリーの若きフラストレイションと特異な表現法とが真っ直ぐに映し出されたパンキッシュな一撃ゆえ、是非押さえておこうと。ちなみに、エレクトラ期のラヴの作品が、即時、日本で紹介されたのは、この ‘7 And 7 Is’ と ‘My Little Red Book’ とのカップリングによる、ビクターからのシングル1枚のみ。しかし、1967年に通算3作目のアルバムにあたる畢生の名作 “Forever Changes” (Elektra) を生み出して以降、次第にその活動は尻すぼみとなる。晩年のリーは、投獄などによって精彩を欠き、ソロ・ワークとラヴ再編とを何度も繰り返しながら、2006年に白血病がもとで波乱の生涯を終える。まだ61歳の若さであった。                       ー 伊藤秀世こちらの楽曲が収録されている『オリジナル・ナゲッツ』は只今絶賛発売中です!『Nuggets:Original Artyfacts From The First Psychedelic Era 1965-1968 / オリジナル・ナゲッツ』
発売日:2016年12月21日価格:\1,600(本体)+税規格番号:WPCR-17537http://wmg.jp/artist/nuggets/WPCR000017537.html

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