ジョージ・カックルはかく語りき　～　あのころの素晴らしきレコード盤たち　No. 1

ジョージ・カックルはかく語りき　～　あのころの素晴らしきレコード盤たち　No. 1

デヴィッド・ボウイ『アラジン・セイン』

「俺、日本にいるとき、厚生年金でデヴィッド・ボウイを見たんだ。ちょうど『アラジン・セイン』のアルバムが出たばっかりのときで、ショウのほとんどは『ジギー・スターダスト』。

それに『アラジン・セイン』がのっかってた感じで。

山本寛斎の衣装で出て来て驚いたんだけど、そのあとの渋谷公会堂で見たとき、最後の場面でパンツ一丁で出てきてさ、ビキニのパンツだよ。これにはびっくりした。

当時アメリカではグラム・ロックはそれほど流行っていなかったけどボウイは別だった。アートというか。

俺『ジギー・スターダスト』のアルバムの大ファンで、どんどんボウイが変わっていくことが好きでさ。ときどきついていけないこともあったけど（笑）・・・。

日本ではグラム・ロックといえばT.REX が人気でさ、俺日本で2回も見た。両方とも武道館。

1回目はすごく良かったけど2回目は客がノラないからマーク・ボランが怒ってさ。

「トモダーチ！」とか叫んでたけど。

マークは客が興奮しないと、ギターをぶっ壊せないからなんだよね(笑)。

T.REXは安売りのポップ、ボウイは玄人好みでアート。歌詞がちゃんと練られていてよかったね。（ジョージ・カックル談）

1973年　デヴィッド・ボウイ　日本公演(初)

4月8・10・11日：東京厚生年金会館

12日：名古屋市公会堂

14日：広島郵便貯金ホール

16日：神戸国際会館

17日：大阪厚生年金会館

18日・20日：渋谷公会堂

アルバム『アラジン・セイン(Aladdin Sane)』

1973年4月12日　英国で発売された6枚目のアルバム。

全英アルバム・チャート１位

全米アルバム・チャート17位(ゴールド・ディスク)

アルバムからのシングル・カット

●「ジーン・ジニー（The Jean Genie）」 全英２位/全米71位

●「ドライヴ・インの土曜日(Drive In Saturday)」全米3位

●「時間(Time)」

●「夜をぶっとばせ(Let’s Spend The Night Together)」

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ジョージ・カックル

1956年鎌倉生まれ。日本人で日本舞踊の師匠の母とアメリカ人でヨットマンの父を持ち、幼少時代を日本・テキサス・韓国で過ごす。小学3年生でビートルズに開眼。時を同じくしてLAで有名なサーフポイントでの初サーフィン体験。この原体験が彼のその後の人生を決定付ける。

日本での学生生活の後、憧れのインドをはじめ世界を放浪し、ハワイ経由で波が豊富なサンフランシスコに移り住み18年間波乗りに明け暮れる日々を送る。古今東西の音楽と文化と人間臭さをこよなく愛し日本と世界を結ぶ架け橋になりたいと願い、今日もボブ・マーリーを聞きながら波を探している・・・。

InterFM897「LAZY SUNDAY」でDJを務める。

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【リリース情報】

■『Aladdin Sane』45周年記念限定レコード（SILVER VINYL）

■「美しき魂の告白 ベスト・オブ・デヴィッド・ボウイ2」

デジタル配信中

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https://itunes.apple.com/jp/album/changestwobowie/1350497019?app=itunes

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【デイビッド・ボウイ　オフィシャルページ】