ザ・リプレイスメンツ、1985年発表の名盤『Tim』の4枚組CD+アナログ盤の豪華ボックス・セットのリリースが決定!
1985年発表の名盤『Tim』が エド・ステイシアムによるリミックス音源を含む 4枚組CD+アナログ盤の豪華ボックス・セットで蘇る
ステイシアムのミックスによる「Left of the Dial」絶賛配信中!
9月22日にリリース
1985年の秋にリリースされたザ・リプレイスメンツのメジャー・デビュー・アルバム『Tim』は、発売当時の全米アルバム・チャート最高位は192位、売り上げは75,000枚という記録だったのだが、「Bastards of Young」や「Left of the Dial」、そして「Swingin Party」や「Here Comes a Regular」といったバラード楽曲など、アルバムに収録されている色褪せることのない名曲たちのおかげで、時の経過とともに、アルバムは新たな世代から大きな支持を得ていった。
『Tim』が名盤として世の中に認知されるようになっても、ザ・リプレイスメンツは、アルバムのサウンドに満足できないままでいた。アルバムのミキシングは、トミー・ラモーンの名で知られるロックの殿堂入りを誇るアルバム・プロデューサー、トマス・アーデライが中心となりそのほとんどを行った。アルバム発売から約40年を経た今、アルバムのサウンドはじっくりと時間を掛けてサウンドを整備し、ここに『TIM: LET IT BLEED EDITION』として蘇ることとなった。
4枚組CDとアナログ盤で構成されるデラックス・ボックス・セットは、伝説的なプロデューサー/エンジニアである、エド・ステイシアム(ラモーンズ、トーキング・ヘッズ)によって、新たに素晴らしいミックスが施された音源を中心に、これまで未発表だったレア音源をまとめたコレクション(『Sons of No One: Rare & Unreleased』)や、1986年当時のクラシックなライヴ音源(『Not Ready For Prime Time』)が収められている。『TIM: LET IT BLEED EDITION』は、9月22日にライノからリリースとなる。
アデーライの生前(2014年逝去)、彼とは親しい友人であり、また長きにわたって音楽制作の場でもパートナーを務めてきたステイシアムが、『TIM』収録の11曲の最終ミックスを手掛けている。さらに、アデーライによる1985年のオリジナル・アルバム・ミックスにも新たなマスタリングが施されている。このデラックス・エディションには、未発表音源をコンパイルしたディスク(その中には、これまで日の目を浴びることのなかった、ビッグ・スターの伝説的メンバー、アレックス・チルトンがプロデュースを手掛けた、1985年1月のバンドのセッションが含まれる)や、1986年1月11日に、シカゴのキャバレー・メトロで開催された公演の全ライヴ音源なども収録されており、ボックス・セットの全収録曲は実に65曲にのぼり、何とそのうち50曲が未発表音源となる。
同梱となる12インチ四方のハードカバー・ブックには、貴重な未発表写真の数々に加え、ライノ・レコードのジェイソン・ジョーンズと共にこのボックス・セットをプロデュースした、ボブ・メールの執筆による、『Tim』に関する詳細なヒストリーをまとめたライナー・ノーツが掲載されている。メールは、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー・リストでも紹介された『Trouble Boys: The True Story of The Replacements』の著者であり、2019年に発表されたアルバム『Dead Man’s Pop』のために執筆したアルバムのライナー・ノーツでグラミー賞を受賞している。
メールは本著で次のように記載している。「40年近くが経過し、『Tim』は今もなお、能動と偶発が引き起こす魅惑的な衝突であり、緻密に創り上げられたアンセムと即座に仕上げられた宝物のような音源、そして騒々しくありつつも洗練された美しさが作り出す絶妙なバランスを誇る作品である。そして、緊張をはらみつつも、バンドが力強く成功を手にしていく力強さを捉えたレコードである」。
目を見張るような素晴らしい最新ミックス音源に加え、『TIM: LET IT BLEED EDITION』は、著名なフォトグラファー、モシェ・ブラカが撮影した、1985年のミネアポリスにあるリハーサル・スペースでのバンドの様子を捉えた、アイコニックなイメージをフィーチャーした新たなジャケットが特徴的である。偶然にも、ブラカはラモーンズの1977年のアルバム『Leave Home』のジャケット写真も撮影しており、その作品は、トミー・アデーライとエド・ステイシアムが初めてコラボレーションを果たした1枚でもある。
1985年にアデーライと共に『Tim』を共同プロデュースすると考えられていたステイシアムが、2022年にこの作品のリミックスを任され、オリジナルのマルチ・トラックと向き合い、より深く詳細に、そして究極的に満足のいく仕上がりのアルバムを完成させるために数ケ月を費やし、その結果、バンドの剥き出しのエネルギーを捉えた作品を完成させた。ステイシアムはさらに、『Tim』に収録の未発表音源、別バージョンも仕上げ、アレックス・チルトンのセッションからの素材のミックスも行っている。
ステイシアムはこうコメントしている。「このプロジェクトに参加できて本当に良かった。このアルバムは素晴らしい1枚で、聴けば傑作である所以がよりわかるだろう。だが、私にとっての一番は、おかしくも、そして本当に美しくもあるのだが、我が友、トミー・アデーライと再び仕事ができたことだ」。
1985年初頭、サイアー/ワーナー・ブラザースと契約する前に、シンガー/ギタリスト、ポール・ウェスタ―バーグ、ベーシストのトミー・スティンソン、ドラマーのクリス・マーズ、そしてリード・ギタリストのボブ・スティンソンのメンバーから成る、ザ・リプレイスメンツは、彼らの音楽的さらに精神的なゴッドファザーとも呼べる、アレックス・チルトンと共に、その年の1月に、彼らのホームタウンであるミネアポリスで、新たな素材のレコーディングに取り掛かっていた。続いて4月に、アデーライとともに、最初のデモ曲を録音し、その後夏に、本格的に『Tim』のレコーディング・セッションを開始した。『Sons of No One: Rare & Unreleased』と題したディスクには、「Can’t Hardly Wait」、「Bastards of Young」、「Hold My Life」などの新たな魅力に溢れる別バージョンや、トミー・スティンソンが書き、ウェスタ―バーグのヴォーカルによる「Havin Fun」の唯一無比かつ未発表のオリジナル版が収録となっている。
最後のディスクである『Not Ready For Prime Time』には、1986年1月にシカゴのキャバレー・メトロで開催されたライヴ音源が収められている。バンドのライヴ・ミキサーであるモンティ・リー・ウィルクスによるサウンドボード録音となるこのライヴ音源は、最終的にバンドがテレビ局から出演禁止を食らうこととなった、NBC『サタデー・ナイト・ライヴ』の悪名高き音楽ゲスト出演(※)の1週間前に開催されたライヴを収録したものである。メトロで演奏された28曲は、オリジナル・ラインナップのバンド・メンバーによる最高潮の瞬間を捉えたものであり、扇動的なザ・リプレイスメンツの名曲(「Color Me Impressed」「Answering Machine」)の他、滅多に演奏されることのない隠れた名作(「Mr. Whirly」「Go」)や、ザ・ビートルズ、ローリング・ストーンズ、シャム69のカバー、さらには、ザ・ノヴァスのミネソタ・ガレージ・ロックの名曲「The Crusher」の、ボブ・スティンソンがリード・ヴォーカルをとるレアなカバーも披露されている。
(※)『サタデー・ナイト・ライヴ』はアメリカ全土で放送されている国民的バラエティ番組。1986年に、直前に出演をキャンセルしたR&Bグループの代役として、急遽ザ・リプレイスメンツが出演した。しかし、生放送に泥酔状態で登場し、歌詞を間違える等散々なパフォーマンスを披露した挙句、放送には不適切な言葉を発し、NBCから永久出演禁止を言い渡された。その約30年後、2014年にNBCの番組“The Tonight Show with Jimmy Fallon”に出演したことも話題となった。
最後に、『TIM: LET IT BLEED EDITON』に含まれるアナログは、ステイシアムによる新たなミックスが施された180グラム重量盤アナログで、カッティングはバーニー・グランドマン・マスタリングのクリス・ベルマンが務めている。
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【リリース情報】
ザ・リプレイスメンツ
『TIM: LET IT BLEED EDITION』 (輸入盤)
発売:2023年9月22日 品番:0349.783311
◆収録曲◆
CD 1: Tim (Ed Stasium Mix)
1. Hold My Life
2. I’ll Buy
3. Kiss Me On The Bus
4. Dose Of Thunder
5. Waitress In The Sky
6. Swingin Party
7. Bastard Of Young
8. Lay It Down Clown
9. Left Of The Dial
10. Little Mascara
11. Here Comes A Stranger
CD 2: Tim (2023 Remaster)
1. Hold My Life
2. I’ll Buy
3. Kiss Me On The Bus
4. Dose Of Thunder
5. Waitress In The Sky
6. Swingin Party
7. Bastard Of Young
8. Lay It Down Clown
9. Left Of The Dial
10. Little Mascara
11. Here Comes A Stranger
CD 3: Sons of No One: Rare & Unreleased
1. Can’t Hardly Wait (Acoustic Demo)
2. Nowhere Is My Home (Alternate Mix)*
3. Can’t Hardly Wait (Electric Demo) [Alternate Mix]*
4. Left Of The Dial (Alternate Version)*
5. Nowhere Is My Home (Alternate Version)*
6. Can’t Hardly Wait (Cello Version)*
7. Kiss Me On The Bus (Studio Demo)
8. Little Mascara (Studio Demo)*
9. Bastards Of Young (Alternate Version)*
10. Hold My Life (Alternate Version)*
11. Having Fun*
12. Waitress In The Sky (Alternate Version)
13. Can’t Hardly Wait (The “Tim” Version) [Alternate Mix]*
14. Swingin Party (Alternate Version)*
15. Here Comes A Regular (Alternate Version)
CD 4: Not Ready For Prime Time Live at the Cabaret Metro, Chicago, IL, January 11, 1986
1. Gary’s Got A Boner*
2. Love You ‘Till Friday*
3. Bastards Of Young*
4. Can’t Hardly Wait*
5. Answering Machine*
6. Little Mascara*
7. Color Me Impressed*
8. Kiss Me On The Bus*
9. Favorite Thing*
10. Mr. Whirly*
11. Tommy Gets His Tonsils Out*
12. I Will Dare*
13. Johnny’s Gonna Die*
14. Dose Of Thunder*
15. Takin’ A Ride*
16. Hitchin’ A Ride*
17. Trouble Boys*
18. Unsatisfied*
19. Black Diamond*
20. Jumpin’ Jack Flash*
21. Customer*
22. Borstal Breakout*
23. Take Me Down To The Hospital*
24. Kids Don’t Follow*
25. Nowhere Man*
26. The Crusher*
27. I’m In Trouble*
28. Go*
LP: Ed Stasium Mix
Side A
1. Hold My Life
2. I’ll Buy
3. Kiss Me On The Bus
4. Dose Of Thunder
5. Waitress In The Sky
6. Swingin Party
Side B
1. Bastards Of Young
2. Lay It Down Clown
3. Left Of The Dial
4. Little Mascara
5. Here Comes A Regular
*Previously Unreleased
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