ディープ・パープルが1972年に発表した歴史的傑作『マシン・ヘッド』のスーパー・デラックス・エディションの日本盤が、4月24日に発売決定!
1968年のデビューから現在に至るまで、その輝かしい活動を通して音楽史そのものに多大なる影響を与え続ける、英国が誇るハード・ロック界最大の巨星、ディープ・パープル。彼らは、ハード・ロックにおけるベートーヴェンの交響曲第五番「運命」とも呼ばれる名曲「スモーク・オン・ザ・ウォーター」で、ロックンロールという音楽が登場して以来最高の出来と称されるギター・リフをこの世に解き放った。この歴史的ともいうべき楽曲と同曲を収録した1972年発表のアルバム『マシン・ヘッド』は、音楽史に素晴らしい金字塔を打ち立て、世界中の数えきれないほど多くのバンドにインスピレーションを与え続けているのだ。
この作品の膨大な遺産=レガシーに敬意を表し讃えるべく、この歴史的作品に新たなミックスや未発表ライヴ音源などを収録追加収録した豪華エディション、『マシン・ヘッド:スーパー・デラックス・エディション』が海外で3月29日にリリースされるのだが、今回、同デラックス・エディションの日本盤が、輸入盤国内仕様で4月24日にリリースされることが明らかとなった。3枚のCDと1枚のアナログ盤、そしてBlu-rayからなるこのスーパー・デラックス・エディションの日本盤には、本体ブックレットに掲載されている詳細な英文ライナーノーツやドゥイージル・ザッパによるライナーノーツなどの完全翻訳に加え、アルバム収録曲の歌詞・対訳などを掲載した別冊ブックレットが同梱される。
▼『マシン・ヘッド:スーパー・デラックス・エディション』:
このコレクションにおいて特筆すべきハイライトは、ドゥイージル・ザッパによる新たなステレオ・ミックスやドルビーアトモス・ミックスを含むアルバム『マシン・ヘッド』の様々なヴァージョンが収録されている点だ。ドゥイージル・ザッパによるリミックスのクオリティは、現在公開されている「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の2024リミックス・ステレオ・ヴァージョンを聴けば一目瞭然だろう。また他にも、1974年当時のクアドラフォニック・ミックス(4chミックス)音源や最新リマスター音源などが収録されており、このコレクションにさらなる深みと豊かさを加えてくれている。
さらに、このスーパー・デラックス・エディションには素晴らしく魅力的な二つのライヴ・パフォーマンス音源も収録されている。一つ目は、1972年3月9日にロンドンにあるパリス・シアターでレコーディングされたパフォーマンスで、「マシン・ヘッド・ツアー」中の彼らの無双ともいうべきステージでの存在感をとらえた音源だ。そして二つ目が、1971年4月にスイスのモントルー・カジノで行われた彼らのパフォーマンスをレコーディングした未発表ライヴ音源だ。彼らは同年12月に同じ場所でアルバム『マシン・ヘッド』をレコーディングする予定だったのだが、レコーディング・セッション開始直前に会場が全焼、別の場所でのレコーディングを余儀なくされてしまう。このレマン湖畔での出来事は、楽曲「スモーク・オン・ザ・ウォーター」で不朽の物語として後世に語り継がれることとなった。
このモントルーでの未発表ライヴ音源は、ファンにとってはたまらない本コレクションのハイライトとなることは間違いないだろう。オーディエンス録音によるこの貴重な音源では、1969年発表のアルバム『ディープ・パープル・アンド・ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ(原題: Concert for Group and Orchestra)』収録の「チャイルド・イン・タイム」や1970年発表のアルバム『イン・ロック(原題: Deep Purple in Rock)』収録の「スピード・キング」、そして1971年発表のアルバム『ファイアボール』収録の「ストレンジ・ウーマン(原題: Strange Kind Of Woman)」といった、アルバム『マシン・ヘッド』以前の作品で発表していた楽曲を聴くことができる。
1972年に発表し、全英アルバム・チャートをはじめヨーロッパ各国で首位を獲得、全米でもトップ10ヒットを記録し、ここ日本でもアルバム・チャート6位を記録するなど世界的に大ヒットを記録した歴史的傑作『マシン・ヘッド』。今回リリースされるスーパー・デラックス・エディションに収録されている新たなドルビーアトモス・ミックス音源と2024年版ミックス音源は、いまやクラシックともいうべきこの名盤に新鮮な没入体験をもたらしてくれる。オリジナル・テープを使用してこの新たなミックスを手掛けたドゥイージル・ザッパは、今作に掲載されているライナーノーツの中でこう語っている。
「これは、『どうやってこんなことを思いついたんだ?』と思うようなレコードの一つだ。ギターやキーボードにはクラシックの影響が見られるけど、同時にブルースの要素もあるし、ちょっとしたファンキーさもある。そして、史上最高のキラー・ヴォイスを持つシンガーがいる。コマーシャルで一般的な音楽とは聞えないような形でこれら全ての要素が一つの作品として組み合わされているにも関わらず、人々を興奮させる素晴らしい作品になっている。このレシピは、魅力的すぎるほどさ。」
▼リリース情報
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