ボズ・スキャッグス&デュアン・オールマン【F's GARDEN -Handle With Care- Vol.16】
ようやく秋らしくすごしやすくなってきましたね。みなさんお元気ですか?
さて、秋といえば音楽の秋。今回は秋の夜長に聴いていて心地よい、お酒もすすむアルバムを紹介します。
AORの巨人、ボズ・スキャッグスが、ブレイクする6年前に発表したセカンドアルバムです。
1965年にヨーロッパでデビューしたボズ・スキャッグスがアメリカに帰国後、アトランティックレコードと契約して1969年にリリースした最初のアルバムとなります。
オールマン・ブラザーズ・バンドでデビューする前のデュアン・オールマンがレコーディングに参加していることで有名なアルバムです。
まず、ジャケットの写真を見ていただきたいのですが、西部劇の映画に出てくるモブキャラみたいな彼、若き日のボズ・スキャッグスです。
ジャケットを見ても分かる通り、このアルバムに収録されている楽曲はおしゃれなAORとは無縁の土の匂いがプンプンするロックアルバムになっています。
1曲目のI'M EASYから土臭いロックチューンがずらっと並ぶのですが、特筆すべきなのは8曲目のLOAN ME A DIME。
この12分もあるブルースロックはデュアン・オールマンの泣きのギターと現在のAORシンガーとしてのボズ・スキャッグスからは想像が出来ないブルージーな歌唱で秋の夜長にウイスキーを飲みながら聴くにはぴったりの楽曲です。
残念ながらこのアルバムは商業的には成功せず、この後ボズ・スキャッグスはレコード会社を移籍し、1976年発表のSilk Degreesの大ヒットでAORシンガーとして不動の地位を築きます。
これだけで今回のブログが終わるのはさすがに短かすぎるので、デュアン・オールマンがスタジオミュージシャン時代に参加した作品をもう一枚紹介します。
タイトル曲はもちろんビートルズのあのHEY JUDEのカバーなのですが、 ウィルソン・ピケットが暑苦しく歌い、デュアン・オールマンがギターを弾きまくっているのである意味新鮮なHEY JUDEになっています。当時のソウルとロックが融合した名カバーです。
この曲が入っているオリジナルアルバム「HEY JUDE」は、現在国内盤がありませんが、ベスト盤には収録されてます。
ベストには代表曲が全て網羅されているので、この機会に是非若き日のデュアン・オールマンとの熱演と暑苦しい(最高の褒め言葉です)偉大なソウルシンガーの代表曲たちを堪能してみてはいかがでしょうか。
やまやま
とある音楽配信の会社の中で編成や営業などの仕事をしてます。
中学の頃にメタルに出会ってからまさかこの年まで聴いてるとは思いませんでした。
このブログでちょっとでも普段聴かない音楽に興味を持ったり、昔聴いてた音楽を思い出すなんて事があれば嬉しいです。
0コメント