デヴィッド・ボウイ、「スペイス・オディティ」リリース50周年を記念し、貴重なデモ音源を収録した7インチ・シングル・ボックス・セットのリリースが決定!

1969年に発表した、デヴィッド・ボウイの最初のヒット作『スペイス・オディティ』。

この音楽史に燦然と輝く名作が誕生してから50年という記念すべきアニヴァーサリー・イヤーを迎える今年、『スペイス・オディティ』の制作を始めた頃の貴重な未発表音源9曲を収録した4枚組7インチ・シングル・ボックス・セット『スパイング・スルー・ア・キーホール(原題: SPYING THROUGH A KEYHOLE』が、Parlophone Records/Warner Musicよりリリースされることが決定した。


このボックス・セットのタイトルは、今作に収録されている未発表楽曲、「Love All Around」の歌詞から名付けられたもの。この未発表楽曲以外にも、曲そのものはよく知られていながらも、今回のボックス・セットに収録されているヴァージョンとしては長らく未発表となっていた音源ばかりが収録されている。

今作に収録されている楽曲は、昨年12月に期間限定で一時的にストリーミング配信が行われていたのだが、フィジカル作品として正式にリリースされるのは、今作品が初となる。ここに収録されているものは、基本的にデヴィッド・ボウイのソロ・ヴォーカルと自宅でレコーディングされていたホーム・デモ・パフォーマンス音源という、非常に貴重なものばかりだ。

ボックスや、内部を見事に装飾するジャケット写真は、1968年の夏にトニー・ヴィスコンティのアパートで撮影されたもの。音源同様に非常に貴重となるこれらの写真は、レイ・スティーヴンソンが撮影したものだ。

また、シングル盤のレーベル面のデザインは、デヴィッドが当時出版会社やレコード会社に音源を送る際に使っていたデモ盤のレーベルを復刻したものとなっており、中にはEMI DISCのレーベル面にボウイ直筆の楽曲タイトルが書かれたものも含まれている。なお、全音源はモノラル録音となっており、45回転仕様となっている。


ここに収録されている音源は、ボウイが自宅でレコーディングしたデモ音源であるため、その音源のクオリティとしては通常のスタジオ・レコーディングのレベルには達していないものとなっている。これは、最大音量でレコーディングをしようとするボウイの熱意の表れでもあり、同時に非常に限られたレコーディング機材を使っていた事、そして音源を収録したテープが劣化していたためでもある。しかし、ここにある音源が持つ歴史的価値、そしてボウイ本人がリリースを許可したアーカイヴの中から選ばれた楽曲である、という事実は、その欠点を補って余りあるものだと言えるだろう。

デヴィッド・ボウイ / 『スパイング・スルー・ア・キーホール』収録曲 

【SINGLE 1】 

Side A: Mother Grey (demo)

独立しようとしている巣立ちの時期の息子の姿を描いたミッド・テンポな楽曲。 マルチ・レコーディングのヴォーカルやギター、そしてハーモニカをフィーチャーしたもの。 

Side B: In The Heat Of The Morning (demo) 

ボウイ初期の楽曲としてはよく知られている1曲だが、こちらは最終版の歌詞が歌われたデモ・ヴァージョンを収録。 


【SINGLE 2】 

Side A: Goodbye 3d (Threepenny) Joe (demo) 

1968年にレコーディングされた、非常にチャーミングなデモ音源。1970年にスコットランドのTV局で放映された 『Pierrot In Turquoise』で披露された楽曲「Threepenny Pierrot」とは別の楽曲だ。

Side B: Love All Around (demo)

喜びに満ちたラヴ・ソング。今回のボックス・セットのタイトルはこの楽曲の一説、「I see a pop tune spying through a keyhole from the other room(他の部屋の鍵穴から、ポップ・チューンが忍び込んでくる)」からとられている。 


【SINGLE 3】 

Side A: London Bye, Ta-Ta (demo)

初期のデモ・ヴァージョン音源。後にリリースされたフル・バンド・ヴァージョンと較べると、ヴァ―スの部分の歌詞が 全く違うものになっている。 

Side B: Angel Angel Grubby Face (demo version 1)

唯一、以前からその存在を知られていた楽曲のデモ・ヴァージョン。 


【SINGLE 4】

Side A-1: Angel Angel Grubby Face (demo version 2)

上の音源とは異なる歌詞が使われた、同楽曲の後期ヴァージョン。 

Side A-2: Space Oddity (demo excerpt) 

ボウイにとって最も有名な楽曲の一つでもある「スペイス・オディティ」。このヴァージョンは、歌詞やアレンジメントの 違いから、これこそが最初のデモ音源であるとする説が有力となっている。 

Side B: Space Oddity (demo) with John ‘Hutch’ Hutchinson

当時はデュオとしてのパフォーマンスが予定されていた楽曲。ジョン・ハッチ・ハッチンソンをフィーチャーした最初の 音源として知られるヴァージョンで、こちらも歌詞とアレンジメントが異なったものとなっている。 



<デヴィッド・ボウイ アーティスト・ページ>

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