トーキング・ヘッズの結成50周年を記念して、セカンド・アルバム『モア・ソングズ』のスーパー・デラックス・エディションが2025年7月25日に全世界同時発売決定!
2024年、彼らの記念すべきデビュー・アルバム『サイコ・キラー '77』のスーパー・デラックス・エディションがリリースされ、そこに収録されていた音楽史を紐解く文献ともいうべき貴重な音源の数々に世界中が祝福したことも記憶に新しいところだが、1975年の結成から50周年という記念すべきアニバーサリー・タイミングを迎える今年、彼らが1978年に発表した革新的セカンド・アルバムにして、バンドにとって初の全米チャート入りを果たしたアルバムとなった名作『モア・ソングズ』が、スーパー・デラックス・エディションとなって現代によみがえることとなった! この作品以降3作連続でバンドとタッグを組むこととなったブライアン・イーノが初めてプロデュースで参加したアルバムのデラックス・エディションは、まさにその後のバンドの進化における重要な瞬間を捉えたものだ。現在そのレア音源から「ファウンド・ア・ジョブ」の先行配信が開始されている。
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今回リリースされるのは、輸入盤国内仕様日本盤としても発売される3CD+Blu-rayの豪華4枚組スーパー・デラックス・エディションに加え、輸入盤のみの取り扱いとして発売される、その音源のみを4枚のアナログ盤に収録した4枚組スーパー・デラックス・アナログ盤、オリジナル・アルバムとレア音源を収録した2枚組アナログ盤という複数形態の作品だ。
輸入盤国内仕様日本盤でもリリースされる3CD+Blu-rayの豪華4枚組スーパー・デラックス・エディションには、2025年最新リマスター音源で蘇るオリジナル・アルバム収録曲に加え、4曲の未発表オルタナティヴ・ヴァージョン音源を含む全11曲からなるレア・トラック集、そして1978年8月にニューヨークにあるエンターメディア・シアターで開催されたコンサートの模様を収録した貴重なライヴ・アルバムが収録されている。
またBlu-rayには、同公演のライヴ映像に加え、カリフォルニア大学バークレー校のスプロウル・プラザで行われたパフォーマンスの映像が収録されているほか、E.T.ソーングレンとメンバーのジェリー・ハリソンが手がけたオリジナル・アルバムのドルビー・アトモス・ミックスや5.1chサラウンド・サウンド・ミックス、ステレオ・ヴァージョンのハイレゾ音源なども収録。さらに、このデラックス・エディションには、今まで世に出ることのなかった貴重な未発表写真や、ティナ・ウェイマスやデイヴィッド・バーン、クリス・フランツやジェリー・ハリソンらによる新たなライナーノーツなどを掲載した全60ページにも及ぶハードカバー・ブックも同梱されている。なお、日本盤にはこの英文ライナーノーツの完全翻訳や歌詞・対訳を掲載した別冊ブックレットがついており、更に日本盤限定の特典の封入も予定されている。
1977年、デビュー・アルバムに伴うツアー中にトーキング・ヘッズがブライアン・イーノと出会ったことで、この『モア・ソングズ』の種が植えつけられることとなった。「彼のアパートを訪れたとき、彼の本棚やレコード棚にある作品が、自分たちのコレクションとそっくりなことに気づいたんだ。その瞬間、僕らはお互いに尊敬しあい、感性を共有している、といった感覚を持ったのさ。まさにこういったことのすべてが、それから続く心地よいコラボレーションの前兆となったんだ」と、ハリソンは語っている。その後すぐ、彼らは一緒に作品を作る計画が立てられたのだ。
1978年3月、彼らは陽光溢れるバハマのビーチに新たに建てられたクリス・ブラックウェル所有のスタジオ、コンパス・ポイント・スタジオでレコーディングを行う(このスタジオで最初に作品をレコーディングしたのがトーキング・ヘッズだ)。前作に伴う長期ツアーで試験的に演奏を続けたことで、新たな楽曲はすでに仕上がっていたという。「ありがたいことに、ブライアンはその時点で僕たちが素晴らしいライヴ・バンドだっていうことに気づいてくれていたのさ。それで一緒にスタジオに入ってレコーディングをする流れになったのさ。スタジオの雰囲気はとても心地よく、僕たちもリラックスしてレコーディングすることができたよ」とデイヴィッド・バーンは語っている。
レコーディング終了後、ニューヨークに戻った彼らはポラロイド写真を並べたモザイク・アートをデザインし、一際個性を放つヴィジュアルとなったアルバム・ジャケットも完成した。そして1978年7月14日にリリースされたセカンド・アルバム『モア・ソングズ』は、バンドにとって初めて全米アルバム・チャート入りを果たした作品となり、今作から生まれたアル・グリーンのカバー曲「テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァー」も全米ホット100入りし、新しもの好きなラジオ局からも大きな支持とともに、トーキング・ヘッズはより幅広いオーディエンス/ファンを獲得していった。バンドの鋭いソングライティング能力と、ブライアン・イーノによる重厚なプロダクションにメディアは感銘を受け、ニューヨーク・タイムズ紙は「1978年度を誇る最も素晴らしい1枚」と称し、ヴォーグ誌はトーキング・ヘッズを「世界で一番魅力的なエクスペリメンタル・ロック・バンド」だと賞賛している。
1975年に産声を上げ、ニューヨークのCBGBシーンから現れたトーキング・ヘッズ。彼らはモダン・ミュージックを体現しながら、アートとしてのミュージック・ビデオの存在を再定義し、音楽という名のアートを様々な形で表現する、最も影響力のあるアーティストの1組となったのだ。
【リリース情報】
<日本盤> 2025年7月25日発売
『モア・ソングズ(Super Deluxe Edition)』3CD+Blu-ray
(WPZR-31060/3)
税込価格:16,500円
輸入盤国内仕様
海外ライナー対訳/歌詞/対訳/特典封入予定
<輸入盤>2025年7月25日発売
・3CD+Blu-ray
・4LP
・2LP
<デジタル配信> 2025年7月25日配信開始
<アルバム『モア・ソングズ(Super Deluxe Edition)』収録曲>
(邦表記)
Disc 1: CD<オリジナル・アルバム(2025リマスター)>
01. 天使をありがとう
02. ウィズ・アワ・ラヴ
03. グッド・シング
04. 警告
05. 女の子は女の子に
06. ファウンド・ア・ジョブ
07. アーティスト・オンリー
08. アイム・ノット・イン・ラヴ
09. ステイ・ハングリー
10. テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァー
11. ビッグ・カントリー
Disc 2: CD<レアリティーズ>
01. 天使をありがとう(オルタネイト・ヴァージョン)
02. ウィズ・アワ・ラヴ(オルタネイト・ヴァージョン)*
03. ファウンド・ア・ジョブ(オルタネイト・ヴァージョン)*
04. グッド・シング(オルタネイト・ヴァージョン) *
05. 警告(オルタネイト・ヴァージョン)
06. エレクトリシティ(インストゥルメンタル)
07. 女の子は女の子に(オルタネイト・ヴァージョン)*
08. アイム・ノット・イン・ラヴ(オルタネイト・ヴァージョン)
09. アーティスト・オンリー(オルタネイト・ヴァージョン)
10. ビッグ・カントリー(オルタネイト・ヴァージョン)
11. 天使をありがとう(カントリー・エンジェル・ヴァージョン)
Disc 3: CD<ライヴ・アット・エンターメディア・シアター,NY(Aug.10,1978>
01. ノー・コンパッション*
02. 警告*
03. この本について*
04. ステイ・ハングリー*
05. アーティスト・オンリー*
06. 女の子は女の子に*
07. ラヴ・カムズ・トゥ・タウン*
08. ウィズ・アワ・ラヴ*
09. ラヴ→ビルディング・オン・ファイア*
10. 心配無用のガヴァメント*
11. グッド・シング *
12. エレクトリシティ*
13. ビッグ・カントリー*
14. ニュー・フィーリング*
15. プルド・アップ*
16. サイコ・キラー*
17. テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァー*
18. ファウンド・ア・ジョブ*
19. 天使をありがとう*
Disc 4:Blu-ray
●Audio
- 『モア・ソングズ』Dolby Atmosミックス音源
- 『モア・ソングズ』5.1chミックスDTS-HD MA音源
- 『モア・ソングズ』ステレオ・2024リマスター・ハイレゾ音源
●Video:Concert Footage
ライヴ・アット・エンターメディア・シアター,1978
01. ラヴ・カムズ・トゥ・タウン*
02 女の子は女の子に*
03. グッド・シング*
04. テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァー*
05. ファウンド・ア・ジョブ*
06. 天使をありがとう*
ライヴ・アット・スプロール・プラザ(バークレー),1978
06. ビッグ・カントリー*
07. 警告*
08. この本について*
09. ステイ・ハングリー*
10. アーティスト・オンリー*
11. 女の子は女の子に*
12. グッド・シング *
13. ラヴ・カムズ・トゥ・タウン*
14. サイコ・キラー*
15. アイム・ノット・イン・ラヴ*
16. プルド・アップ*
* 未発表音源/未発表映像
【ミニ・バイオ】
トーキング・ヘッズは、ニューヨーク・パンクの拠点となったライヴ・ハウス「CBGB」出身のバンドで、1970年代半ばから1980年代後半にかけて活動を行った。メンバーは名門美術大学、ロードアイランド・スクール・オブ・デザインの出身で「インテリバンド」と呼ばれることが多く、初期はパンク・バンドとされていたが、ボーカルのデイヴィッド・バーンがアフロ・リズムに傾倒し、それを大胆に楽曲に取り入れるようになると、ポスト・パンクと呼ばれるようになった。
バンドはデイヴィッド・バーン(ボーカル、ギター)、クリス・フランツ(ドラム、バック・ボーカル)、ティナ・ウェイマス(ベース、バック・ボーカル)、ジェリー・ハリソン(キーボード、ギター、バック・ボーカル)の4人編成だが、1980年のアルバム『リメイン・イン・ライト』前後から、サポート・メンバーを大々的に起用し、ビッグ・バンド編成でライヴを行うようになり、1981年からはライヴの最中にバンド内バンドである「トム・トム・クラブ」のコーナーを組み込むようになった。
バーンの都会的な神経症を連想させるボーカルやライヴ・パフォーマンス(痙攣パフォーマンスとブカブカなシャツ)が特徴的で、歌詞は「家」や「心地良い(悪い)空間」をテーマにしたものが多く、また、楽曲製作では『リメイン・イン・ライト』製作時からインプロヴィゼーションの要素を取り入れることが多くなった。ジョナサン・デミによるライヴの記録映画『ストップ・メイキング・センス(英語版)』をはじめ、「ワンス・イン・ア・ライフタイム」や「ロード・トゥ・ノーウェア」のミュージック・ビデオなど、映像作品の評価も非常に高い。
【関連リンク】
〇トーキング・ヘッズ WMJサイト:https://wmg.jp/talkingheads
〇トーキング・ヘッズ オフィシャル HP:https://talkingheadsofficial.com/
〇トーキング・ヘッズ オフィシャル YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/talkingheads/
〇トーキング・ヘッズ オフィシャル Facebook:https://www.facebook.com/TalkingHeads/
〇トーキング・ヘッズ オフィシャル Instagram:https://www.instagram.com/talkingheadsofficial/
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