AOR、シティ・ミュージックの先駆者トミー・リピューマ。彼を追悼するCD3枚組楽曲集、トミー・リピューマ・ワークス2月27日発売。
2017年3月13日に逝去した、アメリカの音楽界だけでなく、日本のポップス・ミュージック・シーンにも多大な影響を与え、AOR、シティ・ミュージックの先駆者である名プロデューサー、トミー・リピューマ。グラミー賞に33度ノミネートされ、5度受賞。彼のプロデュースしたアルバムは7,500万枚以上の売り上げを記録している。約2年の歳月を経たこの2月27日、彼が携わったImperial, A&M, Blue Thumb, Warner Bros., A&M/Horizon, Elektra, GRP/Verveというすべてのレーベルから、彼が手掛けた代表的な45曲の楽曲を収録したCD3枚組『トミー・リピューマ・ワークス』が発売となります。
Photo: Steven Balogh
CDのブックレットには、トミーとアーティスト、関係者の貴重な写真の数々が12ページにわたり、掲載されています。マイケル・フランクス、サンドパイパーズ、オージェイズ、クロディーヌ・ロンジェ、ニック・デカロ、ダン・ヒックス、マイルス・デイヴィス、ドクター・ジョン、ダイアナ・クラール、アル・シュミット、ポール・マッカートニー、そして数々のレコードマン達。スタジオでタンバリンを叩きながら、歌うトミーの姿もあり、音楽史的に大変貴重な写真と言えるでしょう。
このアルバムを監修した未亡人のジル・リピューマ氏は、このCDの序文で、以下のように語っています。
「トミーにとっては、クオリティがすべてだった。アーティストのクオリティ、曲のクオリティ、プロダクションのクオリティが。一時的な流行なんてひとつもなかった。もちろん私には偏見があるけれど、彼の見事な作品群が何よりの証拠になっていると思う。どうぞくつろいで、私が長年楽しんできたもの――才能に溢れながらも驚くほど謙虚で、自分の技を極めた男が遺した美しい作品を、存分に楽しんでください」
また、貴重な写真の数々を提供した、ロックの殿堂のライブラリー&アーカイヴスのシニア・ディレクター、アンディ・リーチ氏は
以下のように語っています。
「ロックの殿堂のライブラリー&アーカイヴスは、オハイオ州のクリーブランドにあるクヤホガ・コミュニティ・カレッジの“ジル&トミー・リピューマ・センター”との共有建物となっています。その施設は2012年にトミーにちなんで名づけられたものです。その後、トミーとジルはロックの殿堂と親しい存在となりました。 2017年、トミーがこの世を去ってしまった少し前に、彼はここクリーブランドでミュージシャンだった時代から、レコード会社のエグゼクティブでプロデューサーとしての時代に収集した紙資料、数々の写真、録音音源を我々に
寄付してくれました。トミーは音楽業界において真に偉大な人物の1人であったことは間違いありません。我々は彼と知り合えたことを、誇りに思っています。そして、このプロジェクトに関われてとても光栄に思っています」
『トミー・リピューマ・ワークス』トレーラー映像
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