マイルス・デイヴィス、秘蔵アルバム『ラバーバンド』が35年の時を経て今ここに明かされる!!2019年9月6日発売!
1985年、マイルス・デイヴィスは30年にも渡り所属していたコロンビア・レコードを離れ、新たにワーナー・レコーズと契約し、世界中に衝撃を与えた。その年の10月、ロサンゼルスにあるAmeraycan Studiosにてプロデューサーのランディ・ホールとゼイン・ジャイルズとともにアルバム『ラバーバンド』のレコーディングを開始、マイルスはこの作品で、ファンクやソウルのグルーヴを大胆に取り入れ、急進的なサウンド・スタイルという方向性を打ち出し、アル・ジャロウやチャカ・カーンをゲスト・ヴォーカリストとして迎える予定もあったという。しかし、最終的にこの作品は日の目を見ることなく、マイルスは新たな作品をレコーディング、今や歴史的名盤として知られる傑作『TuTu』をもって、移籍第一弾作品としてリリースする。結果、この『ラバーバンド』は30年以上もの間、そのまま誰にも聴かれることなく、誰にも触れられないままの状態となっていた。
幻の作品としてファンの間で語り継がれていたこの『ラバーバンド』の音源だが、2018年のレコード・ストア・デイに4曲入りのEP『RUBBERBAND EP』という形で正式にリリースされ、マイルス・ファンは、アイコニックなトランペッターが遺した、この長く失われていたサウンドを少しだけ堪能できるようになった。そして今、全11曲からなるこの幻のアルバム『ラバーバンド』が、9月6日にCDと2枚組180グラム重量盤アナログ、そしてデジタル配信で、正式にリリースされることが決定、そのベールに包まれた幻の作品の全貌が、遂に明らかになる時がきたのだ。なお、日本盤に関する情報は、後日明らかになる予定。
この幻の作品を今回最終的に完成させたのは、オリジナル・セッション時のプロデューサーでもあったランディ・ホールとゼイン・ジャイルズに加え、85年から86年にドラマーとして実際にレコーディングに参加していたマイルスの甥、ヴィンス・ウィルバーン・ジュニアだ。また、ジャケット・カヴァーは当時マイルスが描き上げた絵画がレイアウトされている。また、今作のタイトル・トラックでもあり先のレコード・ストア・デイでもEPとしてリリースされている、女性R&Bシンガー、レデシーをフィーチャーした「Rubberband Of Life」は、現在デジタルでも聴く事が出来る。
「マイルスおじさんも、この仕上がりを誇りに思ってくれるはずさ。ランディとゼイン、そして私や、このプロジェクトに携わった全ての人達が、この「Rubberband Of Life」に全ての情熱と魂を注ぎ込んできたからね」 ─ ヴィンス・ウィルバーン・ジュニア
マイルスが実際にこの『ラバーバンド』をレコーディングしてから32年後となる2017年に、ランディ・ホール、ゼイン・ジャイルズ、そしてマイルスの甥、ヴィンス・ウィルバーン・ジュニアはこの音源を完成させるべく作業をスタートさせた。この最終ヴァージョンには、12度のグラミー賞ノミネーションを誇る女性シンガー、レデシーや、ソウル・レジェンド、ダニー・ハサウェイの娘、レイラ・ハサウェイといったゲスト・アーティストも参加している。オリジナルのレコーディング・セッションでは、マイルスがトランペットとキーボードをプレイし、キーボードにアダム・ホルツマン、ニール・ラーセン、ウェイン・リンゼイを、パーカッションにスティーヴ・リードを、サックスにグレン・バリスを、そしてドラマーに甥のヴィンス・ウィルバーン・ジュニアを迎えてレコーディングされている。
マイルス・デイヴィス(1926 - 1991)
1926年5月米国イリノイ州アルトン生まれ。モダン・ジャズの歴史を築いた史上最大のイノヴェーター、トランペット奏者。カリスマ性をもち、“ジャズの帝王”と呼ばれた。チャーリー・パーカーのバンドで活躍後、クール・ジャズ、ハード・バップ、モード・ジャズ、フュージョンなど、モダン・ジャズの大半の音楽スタイルの中心的な創造者となる。自己のバンドから数々の有名ジャズ・ミュージシャンを輩出したことでも有名。91年9月28日没。
『ラバーバンド』
01. Rubberband of Life – featuring Ledisi
02. This Is It
03. Paradise
04. So Emotional – featuring Lalah Hathaway
05. Give It Up
06. Maze
07. Carnival Time
08. I Love What We Make Together” – featuring Randy Hall
09. See I See
10. Echoes in Time/The Wrinkle
11. Rubberband
<マイルス・デイヴィス アーティスト・ページ>
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