道島塾長の”VIVA! 80's” -vol.37- /アート・ネヴィル
道島です。
今週アート・ネヴィルが亡くなったという悲しいニュースが飛び込んできました。ニューオリンズ・ファンクの父であるアートのご冥福をお祈りしたいと思います。
思い起こせば私は、1992年にマルディグラのタイミングでニューオリンズを訪れ、アップタウンのクラブ、ティピティーナズでラッキーなことに、ネヴィル・ブラザーズのライヴを初めて体験することが出来ました。まさに私の人生に大きな影響を与えたライヴでした。その後、ネヴィル・ブラザーズは何度も来日しましたので、幸運なことにアートのオルガンの演奏や歌は何度も見ることが出来ました。そんなわけで、私がニューオリンズに巡礼するほど、ニューオリンズの音楽と街にはまるきっかけはネヴィル・ブラザーズでした。
ワーナーには、ネヴィル・ブラーズの前に、アートが率いたミーターズの素晴らしいカタログが残されています。
まず初めに聴くなら、すごい邦題がついた『ニューオリンズ・ファンクの覇者(原題:Rejuvenation)』でしょうが、全編インストの初期、特に『ミーターズ・ファースト』は最高です。というかミーターズのアルバムに外れはありませんので、ぜひご一聴を。
兄弟にアーロンという素晴らしすぎるヴォーカリストがいるために、あまりアートのヴォーカルには注目がいきませんが、実は素晴らしいです。ミーターズの「Hey Pocky A-way」などでは渋い声で、またソロ時代の、アラン・トゥーサン作の名曲「All These Things」では甘い歌声を聴かせてくれます。
『The Very Best Of The Meters』
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