道島塾長の”VIVA! 80's” -vol.42- /サニー・ランドレス
道島です。全くエイティーズとは関係ありませんが、今回は番外編ということで、私が心から愛する超絶テクのギタリスト、サニー・ランドレスです。クラプトンのクロスロード・フェスティバルにもよく出演しているので、ご存じの方も多いでしょう。前作がライヴ・アルバムでしたので、5年ぶりのオリジナル・アルバム『Blacktop Run』が本日輸入盤CD発売、デジタルも配信となっております。今回も本当に素晴らしいアルバムに仕上がっています。オフィシャル・ホームページを見ると、THE KING OF SLYDECO RETURNS!
というキャッチコピーが載っております。一見全く意味がわからないキャッチですが、確かにサニーのルーツと音楽の魅力を表現しています。
サニーはニューオーリンズの西部の街、ラファイエットをホームタウンとしています。この街はケイジャン文化の土地柄で、アコーディオンの音色が特徴的なザディコ(ZYDECO)
という音楽が有名です。ケイジャン音楽とR&Bが融合されたものと言えるでしょう。サニーは「キング・オブ・ザディコ」と呼ばれたクリフトン・シェニエのバンドで、若い時代に腕を磨いていたのです。そのため、サニーの音楽の中には、むせびなくスライド・ギターのブルースも深く根差していますが、このザディコの影響が感じられます。そしてこれこそが彼の音楽を特徴づける魅力なのです。
SLYDECOとはまさにスライドとザディコから作られた造語ですね。そしてサニーのもう一つの魅力はヴォーカル。うまいとかではないですが、味がありますね。一度好きになったら、泥沼に入ります。ぜひ新作『Blacktop Run』、お聴きになってみてください。
Blacktop Runはこちら
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