道島塾長の”VIVA! 80's” -vol.5- / アート・オブ・ノイズ

道島です。今週は来日公演を行ったばかりのスーパー・プロデューサー集団、アート・オブ・ノイズを取り上げます。

アン・ダリー、J.J.ジェクザリック、ゲーリー・ランガンの3人が来日し、30年ぶりとなるライヴを披露してくれました。今回の公演はこの5月に30周年記念盤として、デラックス・エディションがリリースされた『イン・ヴィジブル・サイレンス』を中心にパフォーマンスするというものでした。

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2017/6/16 発売


アート・オブ・ノイズのことはよく知らなくても、このアルバムに収録された「レッグス」は誰もが耳にしたことがあると思います。そうです、マジシャンのミスター・マリックさんのテーマ曲です。ライヴでもこの曲は手拍子が起きて、一段と盛り上がっていましたね。

今後も、China Records時代の彼らのアルバムが再発されると思われますので、ファンの方はお楽しみに。

さて、アート・オブ・ノイズのことは全く詳しくはない私も、この3人が関わったABCのデビュー・アルバム『ルック・オブ・ラヴ(The Lexicon of Love)』は長年の愛聴盤なのでございます。プロデューサーとして、トレヴァー・ホーンの名前ばかりが取り上げられますが、この名盤は3人がしっかりトレヴァーを支えているのです。特にストリングスを手掛けているアン・ダドリーの功績は大でしょう。


ライヴの前に取材があったのですが、取材が終わったところで、アン・ダドリーに「ABCの1stアルバムの大ファンなんです」とお伝えしたところ、大変喜んでいただきまして、『The Lexicon of LoveⅡ』でも、オーケストラやピアノで参加しているし、定期的に、30人のオーケストラの指揮をして、『ルック・オブ・ラヴ(The Lexicon of Love)』完全再現ツアーをイギリスでやっているから、いつか日本でもやりたいというお言葉までいただきました。日本で見れたら、最高ですねー。

ゲーリー・ランガン、J.J.ジェクザリックはやはりトレヴァー・ホーンが手掛けたイエスの「ロンリー・ハート(Owner of A Lonely Heart)」でも、その手腕を発揮していますが、ゲーリー・ランガンのプロデュース作品で思いがけないものを発見しました。

なんと、私が愛してやまないスパンダー・バレエのコロンビア時代の2作『スルー・ザ・バリケーズ』と『ハート・ライク・ア・スカイ』をプロデュースしていたのです。

地味な印象の2枚ですが、私にとっては特に『スルー・ザ・バリケーズ』は愛聴している1枚なのです。この話もできたら、良かったな。ということで、それは次の来日の際のお楽しみにとっておきます。

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