「ナッシング・コンペアーズ・トゥ・ユー(愛の哀しみ)」の7インチ・アナログ・シングルが本日発売! プリンスの専属レコーディング・エンジニアだったスーザン・ロジャースが、その当時を語るインタビュー第2弾
未発表だったスタジオ・ヴァージョンの「ナッシング・コンペアーズ・トゥ・ユー(愛の哀しみ)」をリースしたばかりのプリンス。本日5月25日には7インチ・アナログ・シングルがリリースとなりました。
多作なプリンスの専属のレコーディング・エンジニアとして、アルバム『パープル・レイン』から『ブラック・アルバム』まで、絶頂期のプリンスの音源をレコーディングし続けたスーザン・ロジャースが当時を語るインタビュー第2弾をお届けします。
■■■今回シングルリリースされた「ナッシング・コンペアーズ・トゥ・ユー(愛の哀しみ)」のスタジオ・ヴァージョンは1984年7月(アルバム『パープル・レイン』の発売は6月25日)に録音されたとあります。アルバムリリース後も、新曲の制作が続いていたということでしょうか?
スーザン:プリンスは他のアーティストとは違っていたの。普通はアルバムを完成させると曲作りをちょっと休んでツアーに集中するじゃない?ステージのセットやパフォーマンスの準備をしてレコーディングのことは忘れ、曲作りも休むのよね。でもプリンスの場合はアルバムを完成させた後もずっとレコーディングを続けているの。彼のところで働いていた4年間、私はいつアルバムのレコーディングが始まったのか、いつ終わったのか、よくわからなかった。私たちは常にレコーディングしていたから。そしてレコーディングした曲を何曲か選んで並べて聴いてみるの。曲順に関してはプリンスがほとんど決めていたわ。いろいろ曲を並べ替えたりして、アルバムとして完璧な形になったと思ったら発売するのよ。
■■■レコーディングは切れ目なく常に行なわれていたんですね。
スーザン:その通りよ。『パープル・レイン』 がリリースされた後もずっとレコーディングは続いたわ。実は『パープル・レイン』がリリースされる前に、すでに他のアルバムもほぼ完成していたの。全部じゃないけど、だいたいの形は出来ていたわ。
■■■1984年は「ビートに抱かれて(WHEN DOVES CRY)」が彼の初の全米1位になり、年間でもNo.1になった。明らかに大ブレイクの年です。プリンスと周りのチームはどんなふうでしたか?すべてが変わったという感じですか?
スーザン:そう、すべてが変わったわ。『パープル・レイン』の後はすべてが変わったの。ツアーが終わって帰宅したとき、ツアーが始まる前の彼とは違うと思ったわ。「ビートに抱かれて(When Doves Cry)」をレコーディングしている頃の彼は世間知らずで、有名になることも、お金のことも、注目を浴びることも、批判されることも、何に対しても無防備な感じだった。『パープル・レイン』には未来に対する希望と、興奮、エネルギー、若さが溢れているわ。『アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ』にも、まだ若くてイノセントな彼がいる。でも『パレード』では歌詞も変わったし、音楽も洗練されてきているわ。更によく聴いてみると、少し注意深くなって、自分を守るような彼の姿が見えるの。
「ナッシング・コンペアーズ・トゥ・ユー(愛の哀しみ)」 プロモーション・ビデオはこちら
プリンス&ザ・レヴォリューションのリハーサル映像フィーチャーされている。
この映像を見れば、プリンスがいかなる時もアーティストとしての自分と真摯に向き合っていた姿勢を感じ取ることができるだろう。
【リリース情報】
「ナッシング・コンペアーズ・トゥ・ユー(愛の哀しみ)」
■5/25発売 7インチ・アナログ・シングル(輸入盤のみ)
A. NOTHING COMPARES 2 U (EDIT VERSION) [4:12]
B. NOTHING COMPARES 2 U (FULL LENGTH VERSION) [4:40]
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4月20日より配信がスタートしたプリンスの名バラード「「ナッシング・コンペアーズ・トゥ・ユー(愛の哀しみ)」はこちらで聴けます。
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<プリンス オフィシャルページ>
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