ナイル・ロジャース【F's GARDEN -Handle With Care- Vol.8】

すっかり夏本番になりましたね。連日暑い!

暑い夏には熱いサウンドを! ビール片手に踊りましょう☆ 


<F's GARDEN -Handle With Care- 第八回:DJ GON>


「もうすぐCHICのアルバム出すよ」 
     ----ナイル・ロジャース インタビューより


ナイル・ロジャース率いるバンド「CHIC」が超久しぶりにニューアルバムを出すと自らインタビューで答えていたのが2015年初頭。 

そこから、「もうすぐだ」「あと数ヶ月だ」と言いつつも、1曲のみ発表しただけで、その後出る気配なし。新たにWarner Brosと契約締結していたにも関わらず。まさに出す出す詐欺(笑)一体何やってんだと心の中で思っていました。 


そしてやっと! 

9月7日にリリースされることが先日、発表されました!!! 

海外からのリリースですが、なんと25年振り! 

四半世紀なので、小学生だった子がおっさんになるくらいですよ(笑) 


と興奮してしまいました。失礼しました。 

2回目の原稿担当になりますDJ GONです。 

今回は私が大きく影響を受けたナイル・ロジャースをピックアップしたいと思います。 


さて、 

先ほど、出す出す詐欺なんて失礼なことを言いましたが、ナイル・ロジャースはここ2~3年いろいろあったんです。アルバムリリースを最初に発表した2015年、この後すぐに久々となるニュー・シングル「I’ll Be There」を発表。 



どうでしょう? かっこいいでしょ! 

CHICのテイストは変えずに、現代でも通用する音作りになっていると思いませんか。 

私も当時フロアでよくかけていました。盛り上がりますね。 


この後、Bruno Mars、Craig David、Anderson .Paak、Miguel、Aviciiなどとスタジオ入りしたことを表明。否が応でも期待は膨らみました。 

(ただ、これらのアーティストとのコラボ曲がアルバムに収録されるかどうかは不明…) 


とにかくこの時点でアルバムはもうすぐリリースとなるはずだったですが、そこを狂わせたのが2016年のDavid Bowieの死去。ナイル・ロジャースは彼の死に相当なショックを受けてしまったそうです。

 周知の通り、David Bowieはナイル・ロジャースと出会ったことで、今までの路線を変更し、「Let’s Dance」という世界的大ヒットを記録することになったのですから、彼の死は大変つらかったことでしょう。 



その後、立ち直りを見せ、Duran Duranとのツアーで来日を果たします。

ナイル・ロジャースはなんとオープニングアクトという贅沢な立ち位置で、先般のDavid Bowie “Let’s Dance”、Madonna“Like A Virgin”、Daft Punk“Get Lucky”を惜しげもなく披露。いずれも彼が手がけたヒット曲ばかりで、Duran Duranがかすれてしまうほどの(そんなことない!)サービスっぷりでした。


そんなナイル・ロジャースが久々に始動させるバンドCHICの足跡をここで簡単ですが、紹介させて下さい。


CHICは70年代・80年代に活躍したディスコバンド。 ギターリストのナイル・ロジャースとベーシストのバーナード・エドワーズを中心に結成されました。 


代表曲は「おしゃれフリーク」と今では思いつかないような邦題がついた「Le Freak」 「Good Times」「I Want Your Love」「Dance, Dance, Dance」その他たくさんたくさん! いずれもナイル・ロジャースとバーナード・エドワーズの共同プロデュース作品になっています。 



彼らはCHICの活動以外にも、様々なアーティストのプロデュースをして成功しています。 MADONNA、David Bowie、Duran Duran 以外にも、Diana Ross、Sister Sledge、Mick Jagger、Jeff Beck、B-52’sなど。 

(実は日本のTM Networkなんかもプロデュースやっていました) 


そんな順調だった彼らに最悪の事態が訪れます。

バーナード・エドワーズが1996年の来日中に急死するという悲劇。 

なんとライブをした次の日、ホテルの室内で死亡するというショッキングな出来事でした。 

それももう20年以上も前の話になってしまいましたが。。。 


2011年にはナイル・ロジャース自らも癌であることを公表。ファンを心配させましたが、その後、復活。Daft Punkのアルバム「ランダム・アクセス・メモリーズ」に参加し、グラミー賞の主要部門を受賞しました。

それまでのDaft Punkと言えば、ハウスミュージックを中心とした電子音楽がメインで それが彼らの売りでした。奇しくも世はEDMがフロアを席巻している時。 

まさにそこに逆境すべく、今までの電子音を生音に替え、ナイル・ロジャースのギターのカッティングを生かしたサウンドに仕立て上げた。メディアには大きな賭けに出たと思わせたかもしれないが、裏付けされたヒットの確信が彼にはあった。


ご存じ「Get Lucky」!


バーナード・エドワーズを失って初めてリリースとなるCHICのニューアルバム。タイトルは「It's About Time」。訳すると「そろそろいい頃だ」とシャレの効いたタイトルになっています。 

この発売前に今までのアルバムを振り返って聴いてみたい。CHICをあまり聴いたことがない人はヒット曲が満載のベスト盤が販売されているので、こちらをチェックしてほしい。 


「ベスト・オブ・シック<ヨウガクベスト1300 SHM-CD>」

発売中 ¥1,300+税/WPCR-26224


御年65歳。70年代のデビューから今なお第一線で活躍している。多くのアーティストからリスペクトされ、若いミュージシャン・プロデューサーとも積極的にコラボしています。そんなナイル・ロジャース、少しでも長く音楽活動を続けてほしいと心から願っています。



DJ GON 

 趣味でゆるーくDJをやっております。ジャンルはR&B、ソウル、ファンク、ディスコ、ハウス、あとちょっとEDMも。 

 最近はDJもデジタル化の波が押し寄せていますが、たまにはレコードのグルーヴもいいものですよ。 



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