ニール・ヤングとスティヴン・スティルスが週末にチャリティー・コンサートで共演!57年間演奏されることのなかったバッファロー・スプリングフィールドの名曲を披露!
現地時間10月5日(土)、ニール・ヤングがカリフォルニア州レイク・ヒューズで『Harvest Moon: A Gathering』と名付けられたチャリティ・イベントを開催しました。The Painted Turtleという、生命を脅かす慢性疾患に直面している子供たちのためのサマーキャンプ施設や、ニール・ヤングが長年支援しているBridge Schoolへの支援のために開催されたこのイベントには、若手ミュージシャンからジョン・メイヤーまで、様々なフィールドで活躍するアーティストが参加し、その顔ぶれの中には、ニール・ヤングのかつての盟友、スティヴン・スティルスの姿もありました。事前にどのようなセットでステージが行われるのか発表がなく、ヤングもスティルスも別々のセットで演奏するのではと憶測されていましたが、当日は二人で舞台に上がり、バッファロー・スプリングフィールド、CSN&Yなどの往年の名曲たちを披露してくれたのでした。
ステージは、二人のコラボレーションによるヤング・バンド名義でリリースされた同名アルバムからの楽曲「太陽への旅路 (原題:Long May You Run)」で幕を開け、続いてCSN&Yの名盤『デジャ・ヴ』に収録予定でしたが、最終的に1978年のヤングのソロ作『カムズ・ア・タイム』に収録された「ヒューマン・ハイウェイ」が披露されました。そして3曲目に演奏されたのは、バッファロー・スプリングフィールドの「ハング・アップサイド・ダウン」。何とこの楽曲を二人が一緒に演奏するのは57年ぶり。スティルスは次のようにコメントを添えて楽曲を紹介しました。
「君たちがライヴ会場で聞く最悪のフレーズは『新曲がある』だ。だけどこれは古い楽曲の新しいヴァージョンで、仕上げるのに2世紀もかかったよ笑。『ハング・アップサイド・ダウン』だ」
この曲は1967年発表の『アゲイン (原題:Buffalo Springfield Again) 』に収録されるも、バンドの絶頂期から長らくセットリストに選ばれることのなかった一曲。ローリング・ストーン誌によると、長期間演奏されてこなかった楽曲として、ニール・ヤングの「もし、彼女が今夜来たならば (原題:If I Could Have Her Tonight)」が48年という記録を持っていますが(2016年に同曲は演奏されました)、「ハング・アップサイド・ダウン」はその記録を破るほどでした。他には、CSN&Yの「愛への讃歌 (原題:Love The One You’re With)」や、ニール・ヤングがハワイ出身の女性アーティスト、リリー・メオラをステージに招いて披露した 「ハート・オブ・ゴールド」、「ハーヴェスト・ムーン」、さらにいつまでも色褪せることのバッファロー・スプリングフィールドの名曲「フォー・ホワット (原題:For What It’s Worth)」が披露され、往年のクラシック・ロック・ファンを大いに沸かせました。
そして最後の曲「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」では、何とジョン・メイヤーも参加し、本人もニール・ヤングとスティヴン・スティルスの二人と一緒にパフォーマンスをしているのが信じられないといった様子で、豪華なセットでステージは幕を閉じました。
今月後半となる10月25日には、CSN&Yが1969年9月にニューヨークのフィルモア・イーストで録音された未発表ライヴ・アルバム『ライヴ・アット・フィルモア・イースト 1969』が、世界同時リリースされます。4人の才能がぶつかり合って生まれる美しいコーラスと卓越したメロディ・センスをお楽しみください!
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