ブーツィ・コリンズ【F's GARDEN -Handle With Care- Vol.29】by Soulbrother No.2
今回取り上げるのは、先日、最後の来日公演を終え、しかも今年、上半期、最大の話題作フライング・ロータスの新作にも参加している話題作P-FUNK(パーラメント/ファンカデリック)の総帥“ジョージ・クリントン”に敬意を表して、P-FUNKの黄金期はもちろん、あのジェイムス・ブラウンのバンド“JB’S”でも活躍した“ブーツィ・コリンズ”♬
その独創的なサングラスと、ド派手なファッションだけでも、強烈なインパクトなのに加え、オリジナリティ溢れるデザインの電飾ベースから繰り出される、超絶テクによる爆音を体感したら、もうあなたも、立派な“FUNK 信者”の仲間入りです(笑)
個人的なブーツィ様との初遭遇は、
88年にリリースされたアルバム
“What’s Bootsy Doin’?”だった♬
当時、流行していたヒップホップや、打ち込みのサウンドを大胆に導入し、近未来的なファンクを届けてくれた佳作だった。
いやしかししかし、本当に初遭遇したのは、翌89年 7月 初来日公演の会場 MZA有明だった…そして、まさかの開場前に、ブーツィ本人が登場っていうサプライズが(笑)
バックのメンバーも豪華で、JB’S時代も一緒活動していた実兄キャットフィッシュ・コリンズ(G)に加え、JB〜P-FUNKで活躍し主力を担ったメイシオ・パーカー(SAX)、フレッド・ウェズリー(TB)らが顔を揃えた強烈なファンクを生体感し、“ファンク許可証”を勝手に受理したのでした(笑)
さらに、同年9月には、総帥ジョージ・クリントンの来日も拝むことになり、完全にP-FUNK教の一員に(爆)
1990年にリリースされたEPに収録された、このヘヴィファンク・チューンも最高でした♬
■BOOTSY’S RUBBER BAND
/DISCIPLES OF FUNK
そして、ソウル/ファンク好きのみならず、一般的な洋楽好きに知られることになったキッカケは、この曲でした♬
■Deee-Lite/Groove Is In The Heart
あのテイ・トウワが参加したハウス・ユニット“ディー・ライト”の90年にリリースしたシングル“グルーヴ・イズ・イン・ザ・ハート”が空前の大ヒットを記録。
PVにも登場し、暴れ回るブーツィのキャラが強烈なインパクトを残した!
極めつけは、92、3年頃から盛り上り始めた空前の“G-FUNK”の盛り上がり。
西海岸を代表するヒップホップ・グループ“N.W.A”から脱退したドクター・ドレーや、ドレーが手掛けたスヌープ・ドッグ、ウォレンG等らが、P-FUNKに多大な影響を受けた音楽を積極的に取り入れ人気を博したことで、ますますブーツィーのネームバリューも大きくなっていった♬
■ICE CUBE/BOP GUN
ここで、簡単に、ブーツィーのこれまでの経歴を振り返ってみる。
詳しくは、こちらのサイトでご確認を。
〈JB’S 在籍期:1970〜71〉
■JAMES BROWN
/IN THE JUNGLE GROOVE
ジェイムス・ブラウンの最も充実したファンク指数が高いサウンドを堪能出来るのが、ブーツィ在籍時(70〜71)のJB’S!この時期の録音を編集した作品が本作。ヒップホップの定番ネタ「ファンキー・ドラマー」どっから、どう切り取っても極上のビートに溢れており、これぞファンクの教科書とも言うべき作品。
〈P-FUNK 在籍期:72〜?〉
■PARLIAMENT/MOTHERSHIP CONNECTION
ロック色の強い“ファンカデリック”に加入したものの、ブーツィの個性が輝きを放ったのは、ファンク色の濃い“パーラメント”の方だった。そのパーラメントの代表作と言えば、76年にリリースされたこのアルバム。ファンクにアイデア・発想を持ち込んだアイデアは圧巻!ジョージ・クリントン扮する“ドクター・ファンケンシュタイン”がマザーシップ(宇宙船)からゲットー(黒人街)に降りたつっていうコンセプトも最高♬
その“MOTHERSHIP CONNECTION TOUR”時の貴重な映像がこちら。
メンバー全員が奇抜なので、ブーツィですら目立たない(笑)
★PARLIAMENT/FUNKADELIC “GIVE UP THE FUNK”
〈ソロ期:1976〜〉
■BOOTSY’S RUBBER BAND
P-FUNKに在籍しながら、ソロ・プロジェクト“RUBBER BAND”を始動し、ブーツィの個性を全面に押し出したパーティ色の濃いファンク・サウンドを次々と届けてくれた。
ソロ期の楽曲をまとめて聞ける作品がこのベスト盤。意外と“I’D RATHER BE WITH YOU”みたいなバラードも良いんですよね♬
JBが確立した“ファンク”と呼ばれる革新的なサウンドは、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの登場で、ロック&ポップ・フィールドでの可能性を広げ、ジョージ・クリントンは、ファンクに思想を持ち込み、可能性を広げた。
そして、“ファンク”は、いまやヒップホップをはじめ、あらゆるクラブ・ミュージックの基盤として幅広い音楽ユーザーに認知されている。
その“ファンク”の伝導師として忘れてはいけない人こそ、このド派手なファンクの神なのです!
そう“神の名はブーツィー Ahh...The Name Is Bootsy, Baby! ”
(76年発表 アルバム・タイトルより”)
SOULBROTHER NO.2
某チェーンの音楽屋店長。無類のブラック・ミュージック好き。
音楽の伝導師を目指して日々、修業中。
女子W杯に、U-20W杯にコパ・アメリカ…フットボール・ライフは終わらない
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