【フォーエヴァー・ヤング】第四弾作品群からお勧めALを紹介!トム・トム・クラブ『おしゃべり魔女』
絶賛発売中の第四弾作品群から、各アーティストのお勧めのアルバムをピックアップ!
今回は、トーキング・ヘッズのサイド・プロジェクトとして、バンドのリズム隊であるティナ・ウェイマスとクリス・フランツが結成したトム・トム・クラブの『おしゃべり魔女 (原題: TOM TOM CLUB)』を紹介します!
トーキング・ヘッズは1980年に『リメイン・イン・ライト』をリリース、その後はそれぞれ個々の活動に入り、夫婦であったティナとクリスはこの時期にトム・トム・クラブを結成しました。リハーサルで訪れたバハマのダンス・ホールからバンド名が名づけられ、元キング・クリムゾンのギタリスト、エイドリアン・ブリューや、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズのタイロン・ダウニー、世界屈指のパーカッショ二ストのユザイア・”スティッキー”・トンプソン、そしてティナの姉妹などと共に、アルバムをレコーディングします。多彩なアーティストたちから、ワールド、ダブ、ファンクにエレクトロがミックスされたカラフルなサウンドが生まれ、アルバムはトム・トム・クラブのデビュー作として1981年の10月26日にリリースされます。
( https://www.rhino.com/article/talking-heads より、写真向かって右から、クリス・フランツとティナ・ウェイマス)
トーキング・ヘッズでは、デイヴィッド・バーンがバンドのサウンドにおける中心的な存在という印象が強かったのですが、この作品によってそのイメージが払拭されたと言っても過言ではありません。事実、アルバムからは多くのヒット曲が生まれました。ファースト・シングルの「おしゃべり魔女 (原題: Wordy Rappinghood)」は、モロッコの子供たちの遊び歌からのフレーズ「♪ア・ラン・サム・サム」がキャッチーで中毒性の高い1曲です。セカンド・シングルの「悪魔のラヴ・ソング (原題: Genius Of Love)」は全米シングル・チャートで31位を記録、マライア・キャリーはじめ多くのアーティストが楽曲をサンプリングに使用しています。この2曲は全米ダンス・チャートで1位に輝き、こうして彼らの代表曲が多く生まれた『おしゃべり魔女』は、全米アルバム・チャートで最高23位を記録。ゴールド・ディスクを獲得し、多くのリスナーから彼らの音楽性が愛されていることを証明しました。
📺Tom Tom Club - Wordy Rappinghood (Live at The Ritz, July 17, 1989)
デビュー・アルバムにしてトム・トム・クラブの不朽の名作となった『おしゃべり魔女』。楽曲タイトルからピンと来なくても、「おしゃべり魔女」や「悪魔のラヴ・ソング」は、日本でもテレビ番組などでよく使われており、曲を聴けば「あー、聴いたことある!」となること間違いなしです。ポップでカラフルで聴けば身体を動かさずにはいられないこの一枚は、これからの季節、忘年会やクリスマスなどパーティーにもピッタリ。また80年代を代表するニューヨーク出身のポップ・アーティスト、ジェームズ・リジィが手掛けた賑やかなジャケット・カバーも見ているだけで楽しい気分にさせてくれますね。ぜひチェックしてみてください!
📺Tom Tom Club - Genius Of Love (Official Music Video) [4K]
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