ザ・ラトルズ【F's GARDEN -Handle With Care- Vol.43】by DAILY HOWL
2020年(令和二年)、1月1日更新予定のブログですコレ。
世界の皆様、なんのことやらわかりませんが
あけましておめでとうございます
なにはともあれ、お互いに生きている今を祝福するといたしましょう
2020年現在、
・渋谷の駅前が毎週ガンガン変わっています
・満員電車の中、人々のイヤフォンからコードがどんどん消えつつあります
・VR動画も日毎に進化、憧れのセクシー女優さんと
毎日疑似セックスが自宅で簡単に出来るようになりました
・東京ではオリンピックがあるみたいです
・CDの販売枚数ではなく、YouTubeやストリーミングの再生回数がヒットの指標になりました
神様(ジョン・レノンの事)、僕は今おっさんになって
そんな時代のTOKYOを生きています
人類最大の発明はユーモア
さて新年1発目のブログです
僕は物事の節目節目や何かに迷うような時には必ず基本に立ち返るようにしています
ジョン・レノン(もちろんビートルズも)が常に心の核にある人間なので
今日はワーナーミュージックさんから国内盤CDも出ているビートルズ・パロディ・バンド、ザ・ラトルズをご紹介させて頂きます
『ラトルズがやって来た オール・ユー・ニード・イズ・キャッシュ(四人もアイドル)』
発売中 ¥1,143+税 WPCR-15562
簡単に説明をすると、ザ・ラトルズはモンティ・パイソン(イギリスの代表的なコメディ・グループ)のエリック・アイドルとボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンドのニール・イネスが仕掛けた究極のビートルズ・パロディ・バンド。ビートルズの事が多少わかる人(つまりはほぼ全人類?)であれば、ラトルズがビートルズの何を元ネタにふざけているのかがわかって楽しいはず
例えば
Ouch!
いやいや「Help!」だろ!「Ouch!」ってなんだよ、「イテッ!」みたいな曲つくんなよw
Hold My Hand
これ「All My Loving」じゃないか!
で、タイトルだけ「I Want To Hold Your Hand」みたいな雰囲気にするなよww
みたいな感じで色々とツッコミを入れながらライトに楽しむのがオススメ
ラトルズは映像で観るのも楽しいのですが、
ビートルズをじっくりと考察して作られた楽曲は、
曲単体で聴いてみてもどれも素晴らしい仕上がり
KKBOXで作ったPLAYLISTを貼っておきますので
良かったら視聴してみてください
Cloud 9 Songs【THE RUTLES】
最近自分はテレビを殆ど観なくなってしまったので今でもやっているのかがわかりませんが、日本でも定期的にモノマネ番組が放送されていましたよね?
ああいったものを観ていてもやっぱり元ネタの人を深く考察して愛情に裏付けされたパフォーマンスをしている人の方が面白くて、ただ単に自分がテレビに出る事に必死になっているような人は面白くないというか、薄っぺらい印象を受けるなと。たとえ他人を真似るにしても、愛情や敬意ってシンプルに大事ですね。
という訳で
まだ年明けのタイミングなので難しい事はすっ飛ばして、
軽いイントロデュースにとどめて今回は終わりにしたいと思います
もしラトルズに少しでも興味を持って頂けたのであれば是非、色々とご自身でも調べてみてください。
あえて詳しくは紹介しなかったのですが、
いろんな面白い事、ちょっと感動するような事が他にも沢山見つかりますよ
それでは
2020年も皆さんにとって、ユーモア溢れる良い年でありますように☆
おまけ
Vol.8 スタンド(幽波紋)
『ジョジョの奇妙な冒険』から紐解く洋楽入門
このコーナーも8回目
今回からナンバリングする事にしてみました
承太郎!悪霊と思っていたのは、おまえの生命エネルギーが作り出す
パワーある像(ヴィジョン)なのじゃ!
そばに立つというところから、その像を名づけて『幽波紋』!(スタンド)
映画『スタンド・バイ・ミー』。まだ観たことがないのであれば(特に男性には)観て欲しいと思います。きっと観る人それぞれに、子供の頃のちょっとした冒険の記憶が蘇ってきて、映画ともオーバーラップして感傷的な、言葉にならない気持ちになると思います。自分も大分おっさんになったので、この年末年始に久しぶりにまた観てみる事にします。思えば向こう見ずな少年だったあの頃から、随分と遠くまで来たものですね。
ところで「スタンド・バイ・ミー」という曲はとても有名ですが、これをジョン・レノンの曲だと思っている人も正直多いです。正しくはアメリカのソウルシンガー、ベン・E・キングの61年の大ヒット曲。75年にジョン・レノンがアルバム『ロックン・ロール』でカバーした事で知名度は更に上がり、その後もスタンダードナンバーとして様々なアーティストに歌い継がれながら、86年に映画『スタンド・バイ・ミー』の主題歌に起用され、またまたリバイバルヒットとなりました。
なんか心をグッと掴まれる、歴史に残る1曲ですね。
ただ、この名曲を『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、荒木飛呂彦先生はなんとこんなふうに使用します
本人のコミックス13巻内表紙からの言葉をお借りするのであれば
この巻から『スタンド』と呼ばれる新しい能力が出てきますが、
それは超能力を絵でイメージ化したものです。
従来の超能力はビルを崩したり、
光や電気のようなものでパワーの強さを表現していました。
それ自体を表現できないかあと思って考え出したのが『スタンド』です。
つまり、スタンドとは超能力という目に見えない力を絵で具現化したもので、基本的には持ち主のそばに守護霊のように存在し、持ち主(スタンド使い)の意思で、持ち主に代わり様々な能力を発揮するもの。これは漫画界にとっては世紀の大発明。後の能力バトル漫画のひとつのルーツであり、原点となりました(凄過ぎ!)。逆に言うとこのスタンドという大発明のために荒木先生はその後もスタンドしか、ジョジョしか書けなくなってしまうという現在の姿がある事もまた事実。7部や8部でスタンドではないもの、ジョジョではないものを描こうと試みている姿勢を随所に感じますが、スタンドは読者にあまりにも人気が高いため、結局のところはスタンドを使ったジョジョ作品を書き続けるしかないという、数奇な運命を漫画で描き続けた作者自身が結果、数奇な運命を辿る事となりました。本当にジョジョって不思議な作品だと思います。
[バックナンバー]
Vol.01 ハーヴェスト(矢安宮重清)
Vol.02 ザ・ハンド(虹村億泰)
Vol.03 ザ・グレイトフル・デッド(プロシュート)
Vol.04 エンヤ婆(ジャスティス)
Vol.05 レッド・ホット・チリ・ペッパー(音石明)
Vol.06 ゴールド・エクスペリエンス(ジョルノ・ジョバァーナ)
Vol.07 チープ・トリック(乙 雅三)
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